ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2016が9月24日~10月9日の16日間、開催される。6年目となる今回は、全国548店舗のフレンチレストランで、ランチ・ディナーともに一律5,000円で楽しめる限定コースメニューを提供するという。

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」レセプション会場

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」って?

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は、2010年からフランスで行われている美食の祭典「Tous au Restaurant」(トゥス・オ・レストラン=皆でレストランに行こう)の日本版。この発起人となった、モナコ・パリ・ロンドンに三ツ星を持つ「コレージュ・キュリネール・ド・フランス」代表のアラン・デュカス氏を筆頭とする15名のシェフ「コレージュ・キュリネール・ド・フランス」が、フランス料理の世界発信を目的に、日本での開催を提案したことが始まりだという。日本では2011年から開始された。今年は、企業や行政機関など22のスポンサーと在日フランス大使館の特別後援によって、開催される。

イベントの冒頭で、メインスポンサーを務めるダイナースクラブ 三井住友トラストクラブ 野原幸二代表取締役社長は「ダイナースクラブは、食事を楽しむ仲間同士の場としてスタートしました。特に、食にちなんだイベントやサービスを提供しています。その際、われわれが気をつけているのが、"remarkable experience" (忘れ得ぬ感動・忘れ得ぬ体験) をお客さまに提供することです。今回6回目を迎えたダイナースクラブ フランス レストランウィークにおいても、参加いただくお客さまにとって、"remarkable experience"を感じていただける場にしていきたいと思います」と意気込みを語った。

三井住友トラストクラブ 代表取締役社長 野原幸二氏

アラン・デュカス氏は、「このイベントで大切にしているのは、昔のノウハウを次世代につなげる、ということです。フランス料理は昔から続けてきたからこそ、今があるわけですが、それはノウハウの伝承のおかげだと言われています。このプラットフォームにおいて、日本各地にいる次世代のシェフ("ディシープル"=伝承者)たちにいかに脚光を浴びさせられるか、という点を強調したいです」とコメントした。

アラン・デュカス氏

北海道から沖縄まで548店舗のフレンチレストランで開催

今年はキャッチコピーに「おいしい選択 5,000円でフレンチコース!」を掲げ、昨年までの価格設定を一新し、参加店舗の全店共通でランチ・ディナーともに一律5,000円(税・サービス料込み)の限定コースメニューを提供する。メニューは前菜とメインに加え、デザート、食後の飲み物までが最小構成条件となっている(※内容については、店舗によって異なる)。

昨年は506店舗が参加、5万6,600人が利用したという同イベント。今年は全国の沖縄から北海道まで548店舗の参加が決まっているという。

予約は、公式サイト経由ホットペッパーグルメプレミアムレストランガイド及び、一休.comレストランから(インターネット予約可能な店舗のみ)。あるいは、直接レストランに電話での予約も可能だ。

さらに、通常プランに参加していない店舗にて、「ダイナースクラブ ムニュ・グルマン」(1万2,000円/アペリティフ付き、税・サービス料込)の提供も行うという(※こちらはディナーのみ)。対象店舗は、東京の「ラ タージュ ドゥ ジョエル・ロブション」「レストランひらまつ」「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」「エスキス」「ピエール・ガニェール」「ドミニク・ブシェ トーキョー」、京都の「匠 奥村」。

このほか、日本のフランス料理を担う若手シェフを支援する「ラ・ターブル・ドゥ・ダイナースクラブ」も実施。今年は、日仏のグランシェフ5名が推薦した若手シェフ合計16名によってサロン形式で料理がふるまわれる。東京の「ミーレ・センター表参道」と大阪の「ルポンドシエル」で開催され、ダイナースクラブ会員でなくても予約ができるとのことだ。

若者の利用者にお得なクーポンや、便利なアプリも!

同イベントの利用者は、過去5年間において客層の75%を占めるのが40代以上だったという。そこで、"もっと若者にもフランス料理の味を継承させたい"という思いから、今年より若年利用者に向けた施策を展開している。

その1つが「フレンチデビュー応援割」。9月14日~10月9日の期間、20~35歳の利用者を対象に、ホットペッパーグルメ経由でイベント参加店舗にネット予約・来店すると、先着1,000名にPontaポイント500円分のプレゼントがされる。

加えて、7月6日より専用アプリの提供も開始され、GPS機能で最寄りのレストランの検索ができるなど若い世代がより利用しやすいサービスを付加した。

気になる次世代シェフたちの料理は……?

ダイナースクラブ フランス レストランウィークに先駆けて行われたレセプションでは、参加店舗である「リベルテ・ア・ターブル・ドゥ・タケダ」(麻布十番)、「ル・プティ・ブドン」(代官山)、「メゾン・ド・ナル」(成田)の若手シェフたちが、特別にフランス料理を披露した。実際の提供メニューとは異なるとのことだが、どれも絶品だった……!

グリーンアスパラのシブーストやビーツとリンゴのムースなど……野菜を使ったスイーツも!(「ル・プティ・ブドン」)

鳥取和牛サーロインを使ったコンソメスープ。器についたパプリカとシトロンのジャムがスープに合う(「リベルテ・ア・ターブル・ドゥ・タケダ」)

鳥取県産の白いか・やなぎまつたけを用いたファルシ、ラングスティーヌのポワレ、地鳥と夏野菜のミルフィーユ、穴子と白身魚のムース(「メゾン・ド・ナル」)

レセプションに登場した駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏は、同イベントについて「日本とフランスの間には、たくさんの共通点・同じ思考があると思います。その中で最も重要なのが、日本もフランスも食を楽しむことです。食文化を楽しむ上で特に強調しておきたいのが、物事を伝承することではないかと思います。先輩が後輩に、今までの技術や知識を伝えていくことで、それを伝えていくことで若返ることになり、新しく生まれ変わるということが常に続いていることが、すばらしいのではないかと思います。毎年こうした形で、新たなる『ダイナースクラブ フランス レストランウィーク』が実施されることを心から願っています」とコメントした。

駐日フランス大使 ティエリー・ダナ氏

ふだん、フレンチレストランになかなか行く機会がないという人も、お得な価格で本格フレンチを堪能できるこの16日間に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。