続々と公開されるコミック原作映画。元の作品が人気であればあるほど注目度が高まるが、原作改変やイメージの違い等、様々な意見が巻き起こることもある。そこで、2016年上半期に公開されたコミック原作映画の中から、マイナビニュース会員に「これはおすすめ!」という作品を聞いた。

Q.2016年上半期公開のコミック原作映画で、1番おすすめの作品を教えて下さい

1位:『ちはやふる 上の句/下の句』210名
2位:『信長協奏曲』181名
3位:『僕だけがいない街』98名
4位:『アイアムアヒーロー』94名
5位:『暗殺教室-卒業編-』87名

続編の製作も決まった『ちはやふる』

■『ちはやふる 上の句/下の句』
・「日本最高のスポ根ムービーである。歴史を塗り替えたと思う。泣けるし。前編、後編分かれてるのに手を抜いてないところがよい。小泉監督天才」(33歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「広瀬すずちゃんの演技力の高さと力強さが出ている。他の俳優さんも演技がうまいので、実写化映画としてはかなり評価して良いと思う」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「競技かるたを通して登場人物の青春が緻密に描写されているところ」(32歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「かるたを題材としたもので、勝負のスピード感と男女の想いが新鮮に伝わってきます」(62歳男性/金融総合グループ/事務・企画・経営関連)
・「若宮詩暢役の松岡茉優さん。原作再現度がハンパない!!」(30歳女性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)
・「百人一首も文化系ではなく体育会系だと思わせてくれる躍動感」(29歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■『信長協奏曲』
・「現代人がタイムスリップしてその時代で精いっぱい生きるところがかっこいい」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「意外にも、小栗旬が信長にはまり役」(51歳男性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「アニメでも見ていたけど、小栗くんがとにかくかっこよかった。泣ける。映画館でも家族連れも多く、とてもよい雰囲気だった」(28歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「原作も面白いし、映画もすごく面白かった! 両方面白い作品はなかなかない。小栗旬がかっこいい!」(33歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「原作を上手くアレンジしているところ!」(33歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)

■『僕だけがいない街』
・「原作が面白いし引き込まれるので、映画にしてもその良さが出ているから」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)
・「藤原竜也さんなら大丈夫! という安心感です(笑)」(25歳女性/化粧品・医薬品/販売・サービス関連)
・「原作の雰囲気が出ていた」(32歳男性/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連)
・「藤原竜也主演で映画化されたがテンポもよく中だるみもなくて楽しめたから」(34歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「サスペンス(フィクション)として、非常にしっかりしたストーリー展開が魅力」(45歳男性/化粧品・医薬品/事務・企画・経営関連)

■『アイアムアヒーロー』
・「原作の雰囲気を壊さず、かつ映画として良いものに仕上がっていたので」(23歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「配役が原作に忠実で違和感がない」(35歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「今年のNHK大河ドラマでも活躍されている大泉洋さんのハラハラさせる演技がすばらしいので」(39歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

■『暗殺教室~卒業編~』
・「子供が観て楽しいと言っていた」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「漫画原作とのちょうど良い離れ方。見ていて楽しめるし、原作を否定しないですむ」(47歳男性/専門商社/クリエイティブ関連)
・「一見、無理そうだけど、結構うまくまとまってる」(27歳男性/設計/IT関連技術職)

■その他
・『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』…「鈴木亮平のなりきりと原作を活かしたナンセンスっぷり」(46歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・『ヒメアノ~ル』…「森田剛の怪演」(56歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)
・『オオカミ少女と黒王子』…「原作の魅力を俳優の方がいい感じで再現できている」(24歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
・『猫なんかよんでもこない。』…「愛にあふれた作品だから。落ち込んだ時にこそ、見てほしい」(26歳男性/教育/公共サービス関連)
・『ライチ☆光クラブ』…「過激なシーンが多く、出演者の役者魂を感じるから」(25歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・『黒崎くんの言いなりになんてならない』…「友情模様が意外にも感動的だった。最後が秀逸で面白かった」(27歳女性/医療用機器・医療関連/事務・企画・経営関連)

■総論
おすすめのコミック原作映画、1位となったのは末次由紀の同名漫画を原作とした『ちはやふる 上の句/下の句』。漫画のイメージを膨らませるにとどまらず、スピード感ある映像や、役者陣の輝きに「傑作」という声も多かった。

アニメ、ドラマと幅広く展開し、映画としてもヒットした『信長協奏曲』は、設定の面白さと役者の熱演が好評。3位の『僕だけがいない街』は、いまやコミック原作映画に欠かせない藤原竜也への信頼をまたも伸ばす結果となった。

『ちはやふる』以外は、コミック原作らしくファンタジー感のある設定となっているが、原作をうまく活かしつつ、映画として完成度の高い作品となっている点が評価を受けていた。原作に真摯に向きあえば、相乗効果で傑作も期待できるジャンルといえるのかもしれない。

調査時期: 2016年6月17日~2016年6月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1073名
調査方法: インターネットログイン式アンケート