食の宝庫・北海道を訪れた時は、メジャーな北海道みやげだけでなく、道内各地のよいもの・おいしいものもみやげに選びたい。地元で長年愛される人気商品や隠れた逸品、新製品に加え、生鮮食品までそろう道産品セレクトショップをのぞいてみてはいかがだろう。今回は札幌市の中心部から、品ぞろえが充実した専門店3件を紹介しよう。

JR札幌駅構内の「北海道どさんこプラザ札幌店」は、朝8:30から営業。札幌を発つ前に気軽に立ち寄れる

売れ筋商品だけではない多彩な品ぞろえ

最初に紹介する「北海道どさんこプラザ札幌店」は、JR札幌駅構内にて2007年にグランドオープン。北海道庁と札幌市が連携して食と観光の情報を発信する「北海道さっぽろ[食と観光]情報館」の物販部門だ。

同店には、道内各地から約2,300アイテムに及ぶ食品や工芸品が集結し、3カ月ごとに40~50品目が入れ替わる。販売ルート拡大や商品開発に取り組む道内の企業のテスト販売にも協力しているので、よそではあまり見かけない商品も多い。定番人気商品が並ぶ百貨店の北海道物産展とは一味違う、独自の品ぞろえに注目したい。

スイーツや乳製品、海産物や野菜に注目

みやげとして喜ばれそうなスイーツ類は、個包装や袋物の和洋菓子に加え、根室市名物「オランダせんべい」、夕張市のうさぎや菓子舗「シナモンドーナツ」といった観光客に評判のご当地駄菓子がそろう。冷蔵品のプリンや冷凍タイプのチーズケーキなどを宅配便で送ってもらうのもおすすめだ。

有名メーカーから遠方の隠れた名店まで、さまざまな銘菓も手に入る

冷蔵便や冷凍便で地方発送を頼むなら、スイーツのほかにも乳製品や海産物、農産品もチェックしておこう。冷蔵品コーナーには道内各地のチーズ工房が生産したナチュラルチーズがそろい、カマンベールやカチョカヴァロ、ブルーチーズほか、個性的なチーズがよりどりみどりだ。また、海に囲まれた北海道らしく、魚介の加工品や冷凍品も充実。春のアスパラガスなど、旬の新鮮な野菜も購入できる。

工房のクラフトや話題の「北海道コスメ」も展開

常温品では、調味料やレトルト食品、麺、ジャム、はちみつ、酒類などが北海道みやげ向きだろう。ここ数年では、豆で醤油を造るように海産物を発酵させて作る調味料の「魚醤」のバリエーションが増えた。普段の料理に1、2滴加えるだけで味に深みが出ると評判だ。

また、札幌のご当地グルメ・スープカレーのレトルトや、エゾシカ肉の加工品なども要チェック。食の専門家が選考する「北のハイグレード食品」選定商品のギフトセットや、北海道産の食べられる素材で作られた基礎化粧品「北海道コスメ」、木工品や陶芸などのクラフトも人気上昇中だ。

道内の工房の陶芸品や木工品なども、味わい深い逸品ぞろい

●information
北海道どさんこプラザ札幌店
住所: 北海道札幌市北区北六条西4丁目 JR札幌駅西コンコース北口「北海道さっぽろ[食と観光]情報館」内
営業時間: 8:30~20:00
定休日: 年中無休