トラストバンクは7月1日、東京都千代田区有楽町に「ふるさとチョイスcafe」をオープンする。6月30日に行われたプレス向け内覧会には、同社代表取締役 須永珠代氏や熊本県のゆるキャラ「くまモン」が登場した。

東京・有楽町に「ふるさとチョイスcafe」がオープン。快適さに思わずくつろぐくまモン

ふるさと納税を身近に感じられるカフェに

任意の地方自治体に寄附をすることで、住民税の控除や特産品などのお礼の品がもらえる「ふるさと納税」。お礼の品の充実や制度の普及・定着が進んだこともあり、平成27年度の寄附総額は約1,653億円(前年度比4.3倍)と急増、申込件数も約726万件(同約3.8倍)と大きく伸びた(総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果」/平成28年6月14日)。

ふるさと納税ポータルサイトは、浅草に日本初のふるさと納税実店舗をオープンした「さとふる」やJTBが運営する「ふるぽ」なども知られているが、「ふるさとチョイス」はその先駆けと言える存在だ。須永代表によると、同社を介した年間寄附流通総額は平成27年の1年間で1,250億円、平成28年3月時点でのふるさと納税申込累計は710万件を超えるという。

ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」

同社がこのたびオープンする「ふるさとチョイスcafe」は、都心にいながらふるさとを身近に感じられる「となりのふるさと」がコンセプトだ。ふるさと納税に関するセミナーや個別相談、ICTを活用した地方自治体職員や生産者とのコミュニケーションなどのサービスを提供する。須永代表は内覧会でふるさと納税とふるさとチョイスcafeについて次のように語った。

トラストバンク 代表取締役 須永珠代氏

「地域にお金(寄附金)が流れ、都心にモノ(お礼の品)が届き、旅行や移住などで地方に人が動く――ふるさとチョイスでは、ふるさと納税を活用して『人・モノ・金・情報』の循環を促す手伝いをしている。『ふるさとチョイスcafe』では、ふるさとになかなか帰れない人にもふるさとを感じてもらいたい。イベントなどを通じて、首都圏と地方を結ぶ場にしたいと考えている」(須永代表)

情報発信の場であると同時にカフェでもある店内では、寄附者に贈られる特産品を使ったメニューも楽しめる。7月1日~15日は「九州フェア」として、平成26年度にふるさと納税寄附総額全国1位(12億7,884万円)を獲得した長崎県平戸市の特産品を使ったメニューが並ぶ。

同市産サマーオレンジ「平戸夏香」を食べて育った「『夏香ぶり』の照り焼きおむすび」(200円)、全国的にも珍しいウチワエビのうまみが凝縮された「ウチワエビのおみそ汁」(250円)など、ふだんはなかなか食べられない地方の味を有楽町で味わってみてほしい。

長崎県平戸市の特産品