「使えるPCの実現に向けて、大きな一方を踏み出す製品になる」――。NECパーソナルコンピュータのコンシューマ事業プレジデントの宗像淳氏は、同社が投入した2016年夏モデルの位置づけをこう語る。

発表された新製品は、外観のデザイン変更は一部モデルに限定されておりり、マイナーチェンジの域を出ない。しかし、全モデルに標準搭載している「インフォボード」には、新たに「伝言板・メモ」機能を追加するなど、ソフトウェアの機能強化に取り組んでいる。

一見すると小さな機能強化にしかみえないが、これが、今後、NECパーソナルコンピュータが目指す「使えるPC」の実現に向けて、大きな一歩になるという。NECパーソナルコンピュータの宗像プレジデントに、2016年夏モデルの特徴と、今後の同社の方向性について聞いた。

NECパーソナルコンピュータのコンシューマ事業プレジデントの宗像淳氏

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夏モデルはソフトウェアの進化

NECパーソナルコンピュータが、5月12日から発売している2016年夏モデルは、15.6型ノートPCである「LAVIE Note Standard」シリーズとして、NS850/EABをはじめとする8モデル、23.8型液晶ディスプレイを搭載した一体型デスクトップPCの「LAVIE Desk All-in-one」シリーズでDA970/EABなど5モデル、さらに、6月9日から発売するWindowsタブレット「LAVIE Tab W」シリーズで2モデルをラインナップした。

「LAVIE」2016年夏モデル

合計で30機種が投入されたものの、新デザインを採用したのはLAVIE Note Standardの下位モデルであるNS150/EAおよびNS100/Eだけ。さらに、LAVIE Hybrid ZEROシリーズやLAVIE Hybrid Fristaシリーズ、LAVIE Desk Towerシリーズは、春モデルを継続する形となった。

基本的には、春モデルの流れを継承したマイナーチェンジというのが、今回の夏モデルの位置づけだ。だが、NECパーソナルコンピュータでは、それだけに留まらない重要な進化が、この夏モデルのなかに盛り込まれていると語る。

それが、ソフトウェアの進化である。