家計簿サービスを提供するZaimは6月15日、トークイベント「お金と体のバランスを整えるヒントはレシートに! 専門家に聞く黄金のルール」を開催した。

「旬の食材」の消費動向をアイコンで表示

今回のイベントは野菜や果物・魚など、旬の食材が「今どこでどれくらい」消費されているかをアイコンで表示する「おいしい旬の地図」の公開を記念して開催されたもの。

購買ビッグデータを可視化した「おいしい旬の地図」

イベントではコンテンツの紹介に続いて、マイナビニュースでもコラムを多数執筆している節約アドバイザーの丸山晴美さんと管理栄養士の伊達友美さんによるトークセッションが行われた。

セッションのテーマはずばり「ダイエットと節約」

一見かけ離れたテーマに思えるダイエットと節約だが、丸山さんと伊達さんは共著『お金が貯まるダイエット ~特売ばかり買う人は、やせられない~』(マガジンハウス/1,100円+税)の中で「痩せられないと思う人の食べ方とお金の使い方には無駄がある」「節約生活は貯蓄だけでなくダイエットにも効果がある」と語る。

では具体的に「節約」と「ダイエット」どのような関係性があるのだろうか。Q&A形式で語られたセッションの内容を一部紹介しよう。

「レシート」を見ればすべてわかる?

伊達友美(左)
管理栄養士、日本抗加齢医学会認定指導士。1967年、静岡県生まれ。日本栄養士会、東京都栄養士会、日本産業衛生学会、日本ニュートリショニスト協会、日本メンズヘルス医学会会員

丸山晴美(右)
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。1974年、新潟県生まれ。専門学校を卒業後、旅行会社、コンビニ店長などを経て、節約アドバイザーとして独立

Q.「痩せられない」「貯められない」の共通点はありますか?

伊達さん「リバウンドは経済観念に比例します。リバウンドする人は『痩せたからもういいや、太ったらまたダイエットすればいい』という考えなんですね。無駄に太る人というのは無駄にお金を使っているということ。だからお金は貯まらず、脂肪がたまっていく。リバウンドしない人は『せっかく痩せたのに体重が戻ったらもったいない』という経済観念の持ち主です。痩せてくると無駄使いも減ります。脂肪は減るけどお金は貯まるんです」

丸山さん「家計診断でいろいろなお家に行くと、ちゃんと貯められている人はスリムな人が多いです。スリムな人のレシートは買った物に理由があります。一方、貯まらない人によくある傾向は『言い訳』をすることです。『収入が少ないから』『一人暮らしだから』『子供が小さいから』といって貯まらなくても大丈夫と自分に言い訳するのはよくありません」

Q.買い物をするときに考えるべきことは何ですか?

丸山さん「『節約を頑張っています!』という人で、カップラーメンとおにぎりでお昼を済ます、という人がいます。安く済んでいるけどこれは間違い。値段は安いけど、全体的に考えて無駄だと思います」

伊達さん「『今時のOLのお昼ごはんは平均300円程度、食費にはそんなにかけられない』という人がいますよね。でも、カップラーメンとおにぎりで300円、とするのではなく、栄養の取れるものを選べばいいだけなのです。野菜ジュースとSOYJOY、ゆでたまごと魚肉ソーセージで300円、とした方がいいのです。高級品を食べないと痩せられないというのは誤解で、高いからそれしか選べないというのは言い訳です」

丸山さん「お金を貯めようとすると、買い物の内容が変わります。お金を貯める意識が食生活にも影響をもたらすのです。ダイエットのためにお金を使う人が多いですよね? けれど、ダイエットにお金をかけるより、ふだんの生活の中で食事を中心にしてやりくりをすることが重要です。バランスよく取ることが節約になるし、ダイエットにも繋がるのです」

伊達さん「そもそも『食べてないけど太る』という人には語弊があります。食べていないのではなく、栄養のない無駄なものだけ食べてるから太るのです。栄養があって脂肪を燃やす食材を食費として計上することが重要です」