2016年6月14日(現地時間、日本は15日早朝)、MicrosoftはWindows 10 Insider Preview ビルド14366を、Fastリングを選択したPCに。Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド14364をモバイルデバイス向けにリリースした。今回目立つような新機能は用意されていないものの、Microsoft Edgeの新たな拡張機能として「Office Online」が加わり、「Windowsストア」をバージョン11606.1000.43.0へ更新している。そして2回目のBug Bashが始まった。

意外に便利な「Office Online」起動ボタン

前回のWindows 10 Insider Preview ビルド14361から1週間足らずで、登場したビルド14366に大きな変更点はない。公式ブログでMicrosoft WDG(Windows and Devices Group) Software EngineerのDona Sarkar氏も述べているように、開発チームは既に今夏リリース予定のWindows 10 Anniversary Updateの完成に焦点を当てているからだ。

Sarkar氏はPC版のビルド14366とモバイル版のビルド14364と差が生じた理由について述べていないものの、「Windows 10 Anniversary Update June Bug Bash」への参加をインサイダーにうながしている。Windows 10 Insider Preview ビルド14366で「フィードバックHub」を起動すると、そこには多くのクエストが立ち並び、文字どおり"バグつぶし"のためのテストばかりだ。前回と同じく24時間限定のクエストや、設定変更や操作後も自身で元に戻すスキルを要する高度なクエストが登場する。Windows Insider Programに参加しているインサイダーの方々は是非チャレンジしてほしい。

ビルド14366の「フィードバックHub」。一部は通常のクエストだが、サムネイル画像がすべてBug Bashに置き換わっている

こちらはSlowリング(ビルド14342)の「フィードバックHub」。サムネイルはクエスト内容に沿った従来の状態だ

さて、Windows 10に大きな変更点はないと述べたものの、Microsoft Edgeには新たな拡張機能として「Office Online」が加わった。こちらはMicrosoft Edgeからボタン1つでOneDrive上のドキュメントにアクセスし、Office Onlineで編集可能にするというものだ。

Windowsストア上に登場したMicrosoft Edge拡張機能「Office Online」。ビルド14355以降が対象のため、Fastリングを選択しているインサイダーのみ使用可能

Office Onlineは目新しいものでもはないが、Officeスイートをインストールしていない環境でもワンクリックでWordやExcel、PowerPointのドキュメントを編集できるのは確かに便利である。ただし、本拡張機能をインストールするには、あらかじめ「Windowsストア」をバージョン11606.1000.43.0へ更新しなければならない。更新前に拡張機能のインストールを試みるとWindowsストアがハングアップしてしまうため、単独でWindowsストアを起動し、<ダウンロードと更新>からアップデートすることをお薦めする。

Microsoft Edgeに加わったボタンをクリックすると現れるウィンドウ。事前にOneDriveへのサインインが必要だ

Excelワークシートを開くと、Excel Onlineが起動して編集が可能になる