同社は4月1日に店舗名をそれまでの「りらく」から「りらくる」に変更した。これは、それまでの「りらく」に“急成長を遂げたミラクル”をかけたものだそうだ。

なぜ、このタイミングで屋号を変更したのか。それは500店舗到達を機に“リブランド”することで、1,000店達成に向け勢いづかせたかったからだ。ストレッチをメインにした「Re.Ra.Ku」という他社チェーンと紛らわしかったという理由もある。なお、店名変更を機に全店舗にタブレットを導入。客一人ひとりの施術についてタブレットから本部に送り、それを分析してサービス向上に役立てるという。ちなみにタブレットは2,200台に上った。

店名変更にともないカンバンなどを急ピッチで取り替えている

店舗に導入されたタブレット。待ち時間用にコミックも用意されている

競合する他社との差別化について小河氏は「駅前型のチェーンは10~30分の“クイック”な施術がメインです。ですが我々は『60分、2980円』がコンセプト。60~90分間、お客様にリラックスしていただきたいです。むしろ120分の“映画”を意識しています」と語った。

実店舗を見学させていただいた際、こんなシーンに出くわした。飛び込み客が「60分コース」を頼んだところ、予約をしていなかったため「45分待ちになります」と告げられていた。それに対してその客は「では待ちます」と答えた。筆者なら45分待ちなんてことになったら諦めて帰るが、この客は施術の時間も含め“105分”を費やしてでも、サービスを受けたいということか。「映画の120分と比べてほしい」という言葉は、「あながち的外れではないなぁ」と感じた。