札幌のすすきのといえば、東京以北最大の歓楽街。北海道らしい海の幸を満喫できる飲食店がよりどりみどりだ。1人でも気軽に入れ、低予算で海鮮と酒を楽しめるコスパ抜群の店3件を紹介しよう。地元のリピーターが多いリーズナブルな店ばかりなので、小遣いを節約しなければならない旅行でも安心だ。

アーケード街「狸小路」6丁目西側に立つ「瑠玖&魚平」

30周年を機にバージョンアップ

最初に紹介するのは、地下鉄南北線「すすきの駅」から徒歩約8分の「瑠玖&魚平(るっく あんど うおへい)」。「瑠玖」は、メガネ店チェーン「メガネサロンルック」の飲食事業部として1985年に開店し、地元では「うまいぞ瑠玖 刺し身がでかい」のCMソングでもおなじみだ。

2015年にテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で、北海道の郷土料理として同店の「いももち」が紹介され、全国的に知名度アップ。同年10月に「さかな屋金ちゃんの店 魚平」とコラボした新店に生まれ変わり、2店舗両方の名物を楽しめるようになった。

個人客向けの1階フロアは54席。2階はグループ席、3・4階は宴会場

切り身がでかい! まずは刺し身か海鮮丼

この店の代名詞ともいえる刺し身は、一人客なら「3点盛り」(1,296円)がオススメだ。その日の仕入れ状況により15種類前後、多い日は20種類の日替わりの刺し身から好みのものを選べる。

もっといろいろ食べたい人には、その日仕入れたばかりの新鮮な刺し身を豪快に盛り付けた「海鮮丼」(1,296円)がイチオシ。ネタは日によって変わり、分厚い切り身が丼いっぱいにぎっしりと並んだ姿は、まさに圧巻だ。焼き魚も、「ほっけの開き」や「氷下魚(コマイ)一夜干」「本ししゃも」「八角焼き」などが500~700円前後でそろう。

ネタの大きさと鮮度に驚く刺し身。画像は、3~5人向け「旬の刺身6点盛り合わせ」(1,620円)

ボリュームたっぷりで、こんなに安い理由は? と居酒屋事業部長の山口哲生さんにストレートにたずねると、「皆さまにたくさん召し上がっていただけるので、旬のものをたくさん仕入れられるから、安くお出しできるんです」と実にシンプルな回答を返してくれた。

1人から利用できる飲み放題が950円

飲み物は、1人から利用できる飲み放題が断然おトクだ。60分950円(ラストオーダーは10分前)で、北海道限定販売の生ビール「サッポロクラシック」も飲める。

また、北海道の地酒も「北の誉 にごり酒」(324円)、「国稀 鬼ころし」(626円)などを単品で提供。お通し代(324円)で利用できる1階のセルフサービスコーナーでは、日替わりの総菜5種類を皿に1回好きなだけ盛ることができ、アラ汁は無料なのもうれしい。毎日夕食を食べに来る常連客もいるという"庶民の味方"な「瑠玖&魚平」、ぜひお見逃しなく。

●information
瑠玖&魚平
住所:北海道札幌市中央区南二条西6丁目7-1(狸小路6丁目) パストラルビルSII 1~4F
営業時間:11:30~23:00(LOフード22:00、ドリンク22:20)
定休日:無休