活動や睡眠を計測する活動量計「MISFIT」ブランドから、5月27日「MISFIT RAY」が発売されました。スタイリッシュなデザインで、手持ちの腕時計やブレスレットと自然になじむウェアラブルです。試用する機会を得たので、その使用感をお伝えします。

お気に入りの腕時計と重ねづけしてスマートに計測

「服がきつくなってきたのは運動不足?」、「肌荒れが治らないのは眠りが浅いせい?」

――女子会でよく話題になる悩みです。そう、確かに美容と健康は密接に結びついています。本当に運動不足なのか、睡眠の質が良くないのか、簡単に計測することができたら嬉しいですよね。そんなとき、活動量計が役立ちます。毎日の運動や睡眠を数値で見ることで、生活が自然と変わっていくのです。

ただし、活動量計は常に身に着けている必要があります。日常の邪魔にならず、ファッショナブルなものが嬉しいですね。活動量計「MISFIT」シリーズは、ビジネスシーンや女性らしい服装にも溶け込む点が評価されてきました。そして今回発売された「MISFIT RAY」は、従来のコイン型からデザインを一新し、ストレートなスティック型になりました。8mmの時計用バンドがセットされており、腕時計やブレスレットとコーディネートできます。本体カラーは「カーボンブラック」と「ローズピンク」の2種類。バンドはTPU素材の「スポーツバンド」、革製の「レザーバンド」の2種類があります。

ローズゴールド/グレーレザーバンドを腕時計と合わせた。オフィスシーンでも違和感がない

カーボンブラック/ブラックスポーツバンドとローズゴールド/ブラックスポーツバンド。スポーツバンドは透ける素材で重くなり過ぎない

本体のサイズは直径12mm×長さ38mm、重量は8gです。軽めのブレスレットをひとつ着けている感覚で、気になりません。本体は50m防水なので、スポーツバンドとの組み合わせなら、シャワーやスイミングにも着けたままでいられます(レザーバンドに耐水性はありません)。

バッテリーは393ボタン電池(またはSR754W、SR48W)を3つ使用し、電池寿命は最長6カ月とされています。充電の必要がないため、24時間着けていられます。

箱を開けると、RAYとボタン電池が3つ入っている

バンドをねじるようにして開け、電池を入れる

データはスマホと同期! 自動で活動が計測される

MISFIT RAYで計測したデータは、「Misfit」アプリ(iPhone、Android)で確認します。アプリを起動し、アカウントを作成したら、年齢や身長、体重などを入力します。「目標の達成方法」を参考に3つから選びゴールを設定し、MISFIT RAYとBluetooth接続すれば準備完了です。

あとは、MISFIT RAYを着けているだけで、歩数、移動距離、消費カロリーが自動計測されます。運動はMISIFITの基準で「ポイント」に換算され、一日の目標ポイントを達成するための運動量がアプリに表示されます。目標を達成するとアプリに褒められるので、励みになります。達成率はRAYを2回タッチしてLEDライトの色から知ることもできます。 また、ソーシャル機能もあり、友達とポイントを競い合うことができます。

ゴールは「軽い運動」、「アクティブ」、「過度な運動」の3つから選べる

RAYで計測されたデータをスマホのアプリと同期する。RAYのデータは最長30日間保存されるが、2日に一度は同期するのが望ましい

同期すると達成率が表示される。ゴールまでの運動量が表示されるので、運動へのモチベーションになる

ソーシャル機能。友達と繋がると自然と闘争心が湧き、負けじと運動する

睡眠も自動計測! 眠りの質から睡眠環境を見直せる

RAYを手首に着けたまま眠ると、睡眠も計測されます。睡眠時間、起床時間、浅い睡眠と深い睡眠が記録されています。「長く寝ているのに疲れが取れない」というときは、浅い睡眠が多いのかもしれません。枕の高さや室内の明るさ、寝る前の行動を見直すきっかけになります。

薄い紫が浅い睡眠、濃い紫が深い睡眠。夜中に猫に起こされて起床したのも計測された

RAYをセルフィーボタンとして活用できる

「MISFIT LINK」というアプリを使うと、RAYを3回タッチしたときの動きを設定することができます。便利なのは「リモートシャッター」機能。スマホの「カメラ」を起動した状態でRAYを3回タッチすると、離れた場所からシャッターを切ることができます。また、RAYを紛失してしまったとき、最後に同期した場所を確認することができます。

「MISFIT LINK」はRAYをトリプルタッチした際の動きを設定できる。リモートシャッターだけでなく、電話を鳴らしたり、音楽リモコンとしても使える

ファッション好きの女性にもおすすめできる活動量計

MISFIT創業者であり、Fossil GroupコネクテッドデバイスPresident兼CTOのサニー・ヴ―氏は発表にあたり、「フィットネス機器に見えないようにしたかった。シンプルであることにこだわった」と語っていました。確かに、普段の生活に取り入れやすい、非常にシンプルなデザインです。

そのままでもよし、手持ちのブレスレットとコーディネートしてもよし。さらに8mmの時計用バンドが使用できるので、好きなバンドと交換してもいいですね。筆者はApple Watchを使っていますが、ファッションに合わせてバンドを数種類買い足しました。MISFIT RAYも自分の好きなバンドを着けて、オリジナルのRAYにしたいと思っています。

また、腕時計が苦手な人は、発売予定のネックレスタイプを着けることもできます。個人的には、従来のMISFITシリーズのようにクリップ型で服に装着できるアクセサリーも発売してほしいところです。

筆者はMISFIT FLASH、MISFIT SHINEと使い続けており、毎朝アプリと同期させるのが習慣になっています。仕事で歩き回った日はへとへとですが、MISFITのポイントが高いと達成感で疲れも吹き飛びます。また、運動不足の日に「あと10分歩けば目標達成」と表示され、それならと外出したこともあります。活動量計は計測して記録するだけの機器だと思っていましたが、運動への意識が変わったことを実感しています。

Apple Watchとの相性も抜群。手放せないアイテムになっている