HTC NIPPONは1日、2016年度フラグシップ機「HTC 10」に関する記者発表会を開催した。国内ではau 2016年夏モデル「HTC 10 HTV32」として、6月中旬の発売を予定している。今夏の注目機種にHTCが込めた想いとは? また、実際に触ってみた印象は? 本稿で紹介していこう。

HTCが2016年度フラグシップ機「HTC 10」に込めた想いとは? 会場などで、実際に触る機会が得られたので、その印象も含めて本稿でお送りしていこう

10点満点を目指して

HTC 10は、メインカメラとサブカメラに光学式手ブレ補正を搭載した5.2インチのAndroidスマートフォン。HTCの本拠地である台湾を中心としたアジア圏や、米国など、一部の国では既に先行販売が開始されている。国内における端末価格は税込78,840円。端末の名称”HTC 10”についてHTC NIPPON 代表取締役社長の玉野浩氏は「10は10点満点の10。すべてにおいて10点満点がとれるような製品を目指した」と説明している。

HTC NIPPON 代表取締役社長の玉野浩氏(左)。カラーバリエーションは、カメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールドの3色で展開(右)

カラーバリエーションは、カメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールドの3色で展開する。グローバルに展開するHTCでは、その国で好まれる色をマーケット調査している。レッドが好まれる日本市場ではカメリアレッドを提供。この色、現時点で外国では出していない色だそうで、玉野社長は「HTC肝いりのレッドを日本市場で初めて投入する」と説明している。

現時点で、他の国では出ていないカメリアレッド。レッドが好まれる日本市場で初めて投入される、HTC肝いりのレッドだ

筆者はau新商品発表会、およびこの日の会場で実機に触った。手にするとひんやりとする、背面のメタルボディが高級感を醸し出しており、また衝撃にも強そうな印象だ。緩やかな曲面加工により、程よく手になじむ。つや消しのマットな塗装のため、指紋がつかない点も気に入った。個人的には、カバーをつけずに使いたいと思った。力強くやや無骨ながらも美しい外観のHTC 10は、没個性のスマートフォンに飽きてきた層にオススメできる。発表会で玉野社長は「この1年、最新のメタル加工の技術を磨き上げてきた。宝飾品のような高級感のある面取りで、思わず手にとりたくなるようなデザインに仕上がった」とアピールしていた。

ホームボタンには、約0.2秒でロック画面を解除する指紋認証機能を搭載。指紋スキャナをタップすることで復帰できる。最大5件までの指紋を追加可能(右)

ホームボタンには静電容量式キーを採用し、約0.2秒でロック画面を解除する指紋認証機能を備えた。指紋スキャナをタップすると画面に復帰できる仕様。指紋は最大5件まで追加できる。玉野社長は、ホームボタンをディスプレイから独立させたことで5.2インチがフルに使える利点を強調していた。