家具や住まいの雑貨を自分の手で作る「DIY」。挑戦してみたいとは思いつつも、手先に自信がなかったり道具をそろえるお金や時間がなかったりで二の足を踏んでいる人も少なくないのではないだろうか。今回は、5月1日に東京・代官山でオープンしたインテリアショップ「Decor Tokyo」で、"超初心者"でも気軽に挑戦できるオススメDIYグッズをショップスタッフに聞いてみた。

5月1日に東京・代官山でオープンした「Decor Tokyo」

デコレーション・DIYに特化した品ぞろえ

まずは、「Decor Tokyo」を紹介しよう。同店は空間のデザイン会社・夏水組のプロデュースによる店舗で、DIYに役立つ小物や道具を数多く販売。iemoが展開するキュレーションメディア「iemo」、イビケンによる新築戸建ての企画住宅「BinO」と「FREEQ HOMES」、「decolfa」などの雑貨ブランドを扱うニトムズ、リノベーション会社のリノベる、フィルが展開する壁紙のECサイト「壁紙屋本舗」といったブランド・事業社が協賛しており、それぞれのコーナーを店内で展開している。

DIYに役立つ小物や道具を中心に販売

「iemo」とコラボレーションしたコーナーなども

ソファやベッドなどの家具よりも、豊富な壁紙や塗料、プレート・取っ手といった小物など、デコレーショングッズに特化した品ぞろえが特徴だ。ホームセンターでは手に入らないようなデザイン性の高い素材を手に入れられるのがうれしい。

デザイン性の高いグッズがそろう

壁紙も豊富な品ぞろえ

和柄のマッチ(150円)などの小物もかわいい

店内にはさまざまなDIYグッズがあるが、賃貸住宅では壁に穴を空けて何かを取り付けるのは難しいし、初心者がいきなり壁紙を張り替えるというのもハードルが高すぎる。DIYの"超初心者"が挑戦できるような手軽でオシャレなグッズはないのだろうか?

マスキングテープが額縁に!?

そんな疑問に答えてくれたのは、ショップスタッフの柿沼絢乃さん。「まずはマスキングテープから挑戦するのがオススメです」とのことだ。

ショップスタッフの柿沼絢乃さん

はがしやすくデザインも豊富なマスキングテープは、壁や家具の雰囲気を手軽に変えられる優れもの。同店で扱っているのは、ニトムズの「decolfa」というシリーズのインテリアマスキングテープで、50mm×8m(500円)と100mm×8m(1,000円)の2種類のサイズを展開している。どちらも文具用のテープとは比べ物にならないほど幅広で存在感があり、インテリアとして十分活用可能だ。

幅広のマスキングテープで壁を飾ろう

さらに、オススメの活用法を柿沼さんに教えてもらった。「壁や家具に貼ってアクセントにするのもいいですが、長さをそろえて端を斜めにカットすることで、絵や写真を飾る額縁としても活用できます。壁に穴を開けなくても額装のようなインテリアを楽しめますし、頻繁に張り替えてもOKなのでオススメですよ」。

ちなみに、店内に貼られていたお手本は、遠くから見れば完全に額縁そのものだった。筆者は言われるまでテープだと気が付かなかった……。

端を斜めにカットすれば、手軽で豪華な額縁に

本格質感のタイル風ステッカー

次のオススメ品は、同じく「decolfa」の「タイルステッカー」(4枚入り1,000円)。さまざまな柄のタイル風ステッカーで、厚みも3mmとしっかりしており表面には光沢もある。これも、じっくり見ないとステッカーとは気づかないような本格的な質感だ。

「タイルステッカー」(4枚入り1,000円)は、本物と見紛う質感

マスキングテープと組み合わせてもオシャレ

「簡単に貼り付けできてはがすのも簡単なので、賃貸住宅でも気軽に使えます。難燃性で油汚れもガードするのでキッチンのデコレーションにぴったりですよ」と柿沼さん。

複数の柄を組み合わせればにぎやかな印象に、1つの柄で統一すればシックな印象になる。「男性の場合は、レッドやブルーのタイルで統一してもいいかもしれませんね」とのことだ。

また、マスキングテープと組み合わせたり、壁のサイズに合わせてカットしたりとアレンジも自在。ステッカーならではの利点も生かしながら、"貼るだけ"DIYを楽しみたい。

次のページではちょっとだけレベルを上げて、「取り付けるだけ」のDIYグッズを紹介する。