孫の成長を祖父母に見せてあげたいが、祖父母はスマートフォンを使いこなせない。そんなジレンマを抱えた家庭が、ITの力でひとつになる――。ソフトバンクが25日に公開したWebムービーは、「アナログ・イノベーション」をテーマにした、ユニークで心温まる内容だ。本稿でストーリーを紹介するとともに、ムービーの解禁に先駆けて都内で行われた記者説明会の模様を併せてお伝えしていこう。

大正時代の日本家屋を改築した、都内のスタジオで行われた今回の記者説明会。この古き好き日本の原風景に、ソフトバンクのIT技術が詰まっていようとは誰が想像できようか

Webムービーのあらすじ

都内に佇む大正時代の日本家屋で行われた、今回の記者説明会。その冒頭、今回のWebムービーが記者団にお披露目された。

物語の舞台となるのは、沖縄の離島・多良間島。そこで暮らす祖母(おばあ)・清村光子さんは、大阪に住んでいる孫に1年に1回しか会えないため、寂しがっている。一方、大阪で暮らす息子夫婦も、子どもの成長を祖父母に見せたいと思っていた。しかし、おばあはスマホどころかガラケーさえ使いこなせていない。このため動画を送ったり、ビデオチャットしたり、といったことは夢のまた夢だ。そこでソフトバンクが立ち上がった。祖父母が普段から使い慣れているアナログ製品に、IT技術を組み込んで使ってもらおうというのだ。

物語の舞台は、沖縄の離島・多良間島。おばあは、ガラケーさえ使いこなせていない

今回、清村さん一家のためにソフトバンクが開発したのは、6つのコミュニケーションデバイス。黒電話、掛け軸、VHSデッキなど、かつて日本の家庭には必ずあった、懐かしいアイテムをモチーフにしたものばかりだ。なお、いずれのデバイスもWebムービー用に開発されたもので、一般に販売する予定は(現時点では)ないという。それでは、デバイスをひとつひとつ紹介していこう。