東日本大震災や熊本地方を震源とする大地震をきっかけに、防災意識が高まってきています。地震大国である日本では、いつ、どこで、どんな地震が起こるかわかりません。地震に備えられることの1つに、地震保険があります。その加入率は3割に満たないと言われていますが、相次ぐ地震の影響と将来起こり得る地震の危機感も相まって、近年改めて見直す人が増えてきています。この機会に、地震保険について今一度確認しておきましょう。

地震にお金で備えられること、知りたい!

地震保険は、医療保険などの民間業者が販売する独自商品と商品の意味合いが異なります。地震等で被災した人の安定した生活を目的としており、民間保険会社が負う地震保険責任の一定額以上の巨額な地震損害を政府が再保険することにより成り立っているんです。

地震保険に加入するメリットは?

地震保険の加入率は上昇傾向にあるとはいえ、まだ全体の3割程度。地震保険には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

地震保険では、地震・噴火のほか、これらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失によって、保険の対象である建物あるいは家財が損害を受けた場合に保険金が支払われます。建物の再建や修繕にかかる大きな負担を軽減できることは、地震保険の最大のメリットです。地震によって起こった火事の場合、火災保険では補償されないため地震による二次災害の備えとしても重要な役割を持っています。