モバイルWebを進化させるプログレッシブWebアプリ

2日目のメインステージのセッション「The Mobile Web: State of the Union」で、GoogleはプログレッシブWebアプリで変わるモバイルの世界を大々的にアピールした。

プログレッシブWebアプリは、ネイティブアプリの利点も兼ね備えたWebアプリである。Service WorkerやApp Shellを用いている。レスポンシブでスムースに動作し、豊かにインタラクトするアプリのような操作が可能。ネットワーク接続が良くない場所やオフラインでも使用できる。そしてセキュアだ。一方で、常に最新の状態が保たれ、URLを共有できるなどWebアプリの利点は健在だ。

言葉で説明するだけではイメージできないと思うので、Google I/OでWashington Postが披露したデモ(14:00頃から)を見てほしい。

Washington PostはAMP(Accelerated Mobile Pages)に加えてプログレッシブWebアプリを用いることで、高速にロードし、インタラクティブに機能してオフラインでも自在に読めるWebサイトを実現している。まるでネイティブのニュースアプリのようである。このようにモバイルでWebアプリが快適に利用できるようになることで、デスクトップWebにおけるWeb 2.0のような、Webの質的な変化がモバイルでも起こるとGoogleは主張している。

モバイルコマースの66%はWebから来ているが……

デスクトップに比べると、モバイルWebのコンバージョンレートは低い。原因は体験の違い。AMPやプログレッシブWebアプリはデスクトップに劣らない体験をモバイルで実現する