お笑いコンビ・ナインティナインがMCを務めるTBSのお見合いバラエティ番組『ナイナイのお見合い大作戦!』の第32回放送となる「有田川の花嫁 3時間SP」が5月25日(19:00~21:54)に放送される。

嫁不足に悩む市町村を舞台に、そこに住む独身男性が本気で結婚したいという独身女性を迎えて集団お見合いを行う同番組では、過去31回で474組ものカップルが成立し、64組が結婚に至った。今では、開催地として立候補する自治体は順番待ちの状態で、応募女性は多い時には1,000人以上。筋書きのない男女のドラマは、番組としても人気だ。

この全国規模のお見合いは、そもそもどのように企画されているのだろうか。このたび、開催地の選定や参加者の募集など、制作の裏話を同番組の江藤俊久プロデューサーに聞いた。

5月25日放送「有田川の花嫁 3時間SP」の模様

――今回は和歌山県の有田川が舞台ですが、前回は宮崎県の都城、その前は長野県の菅平高原と、さまざまな地域で開催されています。開催地はどのように決めていますか?

毎回、番組内で開催地を募集していますが、基本的には自治体ベースで応募していただくことが条件になっています。というのも、市町村とガッツリタッグを組んでやっているので、協力体制がないと運営が難しいんです。女性の宿泊場所をどうするか、お見合いをどこで開催するか、一人の思いではできないことなので、本気で自分たちの地域に必要なことだと思って協力してくださる自治体を選んでいます。

――かなり多くの自治体から応募がきているそうですね?

おかげさまで、かなり待機というか、待ってくださっているところもあります。

――協力体制が整っているという条件のほかには、どういった選定基準がありますか?

開催地がかぶらないようにというのは考えています。関西圏の次は九州、九州の次は北陸にするというように。また、今回の有田川は季節的にきれいな時期だったというのもあります。せっかくなら、その時の魅力がちゃんと伝わるタイミングに、というのも判断基準の一つです。

――参加者に関しては、参加男性が番組のホームページに掲載され、女性が応募するという形ですが、参加男性はどのように決めているんですか?

男性に関しては、自治体側に集めてもらっていて、だいたい20~30人に収まるようにしてもらっています。特に条件はありませんが、その土地に根付いていて1次産業の人を優先するようにはしてもらっていますね。1次産業の人は、会社員と違って出会いも少ないですし。

――女性の応募はどれくらいですか?

開催地や開催時期によりますが、最近は少なくても300人、多いと1,000人を超えます。土地が魅力的かというのもありますが、やはり男性によります。「この人に会いたい」ということで応募されるんです。

――応募があった女性の中からだれが参加するかは、抽選ですか?

いえ、抽選ではないです。例えば400人の応募があったら、基本的に僕たちは全国各地に飛んで400人全員に会い、参加の意志が本気か確認するんです。そして、全員分のビデオレターを撮り、そのビデオレターを男性が見て、会いたいと思う人をマークしてもらって絞るんです。

――えっ! 応募女性全員と会うんですか? 最初に参加女性を絞るのかと思っていました。

そうなんです。最終的にお見合いに参加しない人も含めて、全員に会ってビデオレターを撮るんです。だから、ものすごく手間がかかって、本当に大変なんです! それでも、僕たちが女性を勝手に選ぶのはおかしいことで、男性たちが選ぶべきなので。ちなみに、女性の人数を絞るのは、女性の宿泊場所に限りがあるからで、自治体側が100人分の宿泊施設を用意できたとなると参加女性は100人になります。今回の有田川は64人です。

――これまでのカップル成立の数は?

過去31回で、成立したカップルは474組で、結婚に至ったのは64組。そして、"お見合いベイビー"と呼んでいますが、お子さんは28人生まれました。