まずラインアップだ。i.MX 7とi.MX 8はどちらも、STMicroelectronicsの28nm FD-SOIベースで製造される。すでに昨年からi.MX 7 Solo/Dualは提供が開始されているが、これに加えて今年後半には「i.MX 7 ULP」、それと「i.MX 6xLL」というシリーズが投入される(Photo04)。これとほぼ同じタイミングで投入されるのがi.MX 8シリーズで、2017年後半にはさらにi.MX 8Xシリーズも投入するとしている。

Photo04:i.MX 8ファミリは大きく2群に分かれる。詳しくはPhoto05とPhoto06を参照

Photo05:色々と工夫をしたものの、ここまででした。申し訳ない

さて、その肝心のi.MX 8ファミリがピンボケなのは筆者の責任である(Photo05)。ちゃんとスライドの資料が入手できたら差し替えるのでご容赦いただきたいのだが、内容をまとめたのが表1である。

表1:i.MX 8ファミリにおけるCPUコアなどの概要

ハイエンドはCortex-A72コアを2つ搭載する「i.MX 8 Quad Max」で、他に1コア搭載の「i.MX 8 Quad Plus」と、Cortex-A72なしの「i.MX 8 Quad」の3製品がPhoto04で言うところの一番上のグループ、続く「i.MX 8 Dual」と「i.MX 8 Dual Lite」が次のグループになる形だ。ちなみにPhoto05の表には含まれて居なかったのだが、Photo04を見るとCortex-A53×1という構成があるようなので、これ以外にi.MX 8 Soloもあるのではないかと思われる。

さて一方i.MX 8Xファミリの詳細がこちら(Photo06)。CPUコアはいずれもCortex-A35に置き換えられており、より省電力/低コスト向けの構成となっている。

Photo06:i.MX 8ファミリとのもう1つの違いは、こちらにはTensilicaのHiFi 3 DSPが搭載されること

さてそのi.MX 8シリーズの特徴であるが、シリーズを通してのパッケージの一貫性(Photo07)、Vulkan APIへの対応(Photo08)、ADAS向けの配慮(Photo09)、またこのレポートでは割愛するが仮想化への全面的な対応など、かなり広範な改善が行われていることが明らかにされた。

Photo07:具体的なパッケージ統一のメリットもあったが、今回は割愛。また改めて別の機会で説明したい

Photo08:Vulkanとは何かを説明しているが、なにか違うものも載っている…

Photo09:GPUコアはVivante(現VeriSilicon)のGC7000VXを採用

このi.MX 8は、他にもDeep Diveのセッションが予定されているので、これらの後であらためて情報をお伝えしたいと思う。

また5月16日には、自動運転に向けた開発プラットフォームである「BlueBox」の存在も発表された。元々FreescaleとNXPは個別に自動運転に向けたソリューションを持っており、これを統合された形で提供する第一歩がBlueBoxということになる(Photo10)。BlueBoxは文字通りの箱(Photo11)であり、これを標準のプラットフォームとして提供することで、ADASのシステム開発を加速しよう、という目論見である(Photo11)。内部構成はこんな感じで、センサとの接続は「S32V234」、上位の自動運転アルゴリズムの実装は「QorIQ LS2085A」を利用する形になる(Phtoo12)。

Photo10:大半はFreescaleの資産であるが、V2Xは主にNXPのもの

Photo11:物理的にどこか? というと、昨今の開発車両はトランクの中に入れることが多い様だが

Photo12:LS2085Aはbig.LITTLE構成のQuad Coreプロセッサで、現状自動車向けとしてNXPが提供しているものとしては最強のものとなる

このBlueBoxに関しては、17日より展示が開始される予定だ。