5月11日、東京ビッグサイトで「Japan IT WEEK 春 2016」が開幕した。ソフトウェア開発環境展、ビッグデータ活用展、データストレージ展、クラウドコンピューティング展、情報セキュリティ展、データセンター展など計12の展示会が同13日まで開催される。今回、参考出展や直近で新製品を発表した企業のブースを訪ねたので、その模様を紹介する。

自己学習型システム異常検知技術

NECのブース

NECのブースでは、AI(人工知能)を活用した未知のサイバー攻撃対策を行う自己学習型システム異常検知技術を参考出展。同社のアプローチは「異常とはどのような状態か?」を学習/定義するのではなく「平常とはどのような状態か?」を学習して平常状態からのズレを検知し、システムの異常を検知する。

自己学習型システム異常検知技術の概要

攻撃検知手法はリアルタイムのイベントログを過去の蓄積ログと比較し、そのイベントに似たイベントが似た状況で起きることが頻繁にあるかどうかを比較検証する。その結果、頻繁に起こるイベントは平常、そうでない場合は異常と検知される。

ワークフローは検知(Detection)に加え、検知後の攻撃解析(BackTrack)、ルールベースの防衛(Prevention)、これらの情報を統合的に管理(CIDB:Central Intelligent Database)する機能を備えており、トータルなソリューションを提供する。同社では用途として発電所などのプラントや金融機関、製造業、社内ネットワークなどを想定しており、2016年度の製品化を目指す。

日本オラクルはERPクラウドを展示

日本オラクルのブース

日本オラクルのブースでは「Oracle ERP Cloud」を紹介していた。同ソリューションは会計や受注、在庫、製造、購買をはじめとした一般的なERP業務に加え、企画・開発など基幹業務全般を網羅しており、今後は需要予測や設計といったモジュールもリリースを予定。

プロジェクトリソースのダッシュボード

統合的にデータを管理し、利用目的ごとの最適なビューで業務を進めることができ、各業務で実施される更新や追記情報がリアルタイムに全社共通で確認が可能だ。また、パブリッククラウド+SaaSのためインフラの運用・保守、ソフトウェアのアップグレード費用がかからないためコスト削減が図れるという。

すでに、グローバルで1300社への導入実績があり、同社では大企業の要件も満たす同ソリューションを中小・中堅企業に拡販を進めていく方針だという。

グループウェアのガルーンがスケジュールアプリなどを強化

サイボウズのブース

続いて、サイボウズのブースを紹介する。同社ではガルーンのスケジュールアプリケーションなどを強化した。スケジュールアプリケーションで日/週表示画面の改良、ワークフローアプリケーションでは承認時に予定を自動登録する機能の追加、スペースアプリケーションではフォルダ機能の追加とスペース間のディスカッション移動搭載などを行い、デザインテーマも追加されている。

ガルーンのグループスケジュール画面

具体的にはスケジュールアプリケーションは「人」と「場所」の空き時間がひと目で分かるようになり、空き時間がみつかれば予定の登録や予定の移動(変更)も同じ画面内で操作できる。また、スペースアプリケーションでは、何個でも作成できるディスカッション(掲示板)をフォルダに分類することが可能となった。

ウイングアークは第3者データ利用の分析ダッシュボードの低価格帯を提供

ウイングアーク1stのブース

ウイングアーク1stのブースではクラウド型BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」と統計データなど第三者データ利用の分析ダッシュボードをコンテンツとして提供する「3rd Party Data Gallery」の連携について紹介していた。

4月末に提供を開始した「MotionBoard Cloud IoT Edition」のダッシュボード

MotionBoard Cloudはデータをリアルタイムで可視化することでタイムリーな意思決定をサポートし、4月末にIoT Editonの提供を開始。一方、3rd Party Data Galleryは国勢調査による人口・世帯に関する統計データや収入・貯蓄、気象、医療・海外などに関する第三者データをラインアップしており、BIダッシュボード上にすぐに取り込めるように加工済データで提供している。

両製品を連携させたソリューションとして「3rd Party Data Gallery for MotionBoard Cloud」を提供しているが、中小企業向けに利用目的に応じて用意された豊富なデータコンテンツの中から見たいコンテンツを選択することが可能な「3rd Party Data Gallery On Demand」の提供を5月10日より開始した。

これまで最低価格は9万円(税別)~だったが3rd Party Data Gallery On Demandは3000円(同)~とリーズナブルな価格での提供となるため、中小企業への販売拡大を図るという。

テクマトリックスが今後Tintriストレージを販売?

テクマトリックスのブースには、ストレージベンダーのTintriのコーナーが設けられていた。

テクマトリックスのブース Tintriコーナー

同社は、現在、EMCのスケールアウトNAS「Isilon(アイシロン)」の販売を行っているが、今後は、Tintriストレージを販売することを前向きに検討していくという。

同社の志賀氏は、「仮想化を導入後、パフォーマンスが思うように出ないというユーザーは多い。テイントリのストレージは自動チューニングにより、設定が簡単で、すぐに効果が出る。パフォーマンスを改善しても、運用が複雑になっては意味がないがテイントリのストレージであれば、パフォーマンスも運用も改善できる。代理店として販売していくことを、前向きに検討したい」と語った。