【まとめ】4Kディスプレイを選ぶ基本ポイントとPC側のグラフィックス環境

■画面サイズ
32型以上がおすすめ。予算や設置スペースの都合で28型以下などの画面サイズにする場合は、Windowsのスケーリング設定を125%以上にしないと見づらい。

■映像入力インタフェース
DisplayPort 1.2以上が必須。SST対応を推奨。HDMIを望むときはHDMI 1.4以降が必須。4K/60p表示にはHDMI 2.0 LEVEL Aを推奨。

■機能面とOSDメニュー
使い方にもよるが、4Kディスプレイに複数のPCや映像機器をつなぐなら、親子画面のピクチャー・イン・ピクチャー機能や、2画面分割表示のピクチャー・バイ・ピクチャー機能があると便利。OSDメニューでは、なるべく少ない操作で映像入力を切り替えられるとよい。

■PC側のグラフィックス環境
・Intel HD Graphics 4200以降
・NVIDIA GeForce GTX 630以降
・AMD Radeon HD 7700以降
・AMD Radeon R7以降
・映像出力インタフェースとしてDisplayPort 1.2以降が必須

4K以外の解像度で検討したいディスプレイ製品

4Kは高解像度の代名詞的な存在だが、4Kのほかにも"高解像度"のディスプレイはある。

ひとつの製品ジャンルを形成しているのが、「ウルトラワイド」と呼ばれる製品だ。LGエレクトロニクス、ASUS、ベンキュー、デルといったベンダーから発売されており、選択肢は意外と多い。

画面サイズは25型~35型ほどだが、29型が中心。解像度は2,560×1,080ドット(Ultra Wide FHD)か、3,440×1,440ドット(Ultra-Wide QHD)だ。アスペクト比は、前者が約21:9、後者が21.5:9となる。シネマスコープサイズ(アスペクト比12:5)の映画をほぼぴったり表示できる点などがメリットだ。画面が物理的にカーブを描いた、いわゆる「曲面ディスプレイ」も選択肢が多い。縦横とも解像度は4Kに及ばないが、設置場所などのニーズしだいで候補にするとよいだろう。

LGエレクトロニクス・ジャパンの「29UC97-S」は、29型で解像度が2,560×1,080ドットだ

もうひとつは、EIZOの「FlexScan EV2730Q」で、画面が正方形(アスペクト比1:1)というユニークな製品。画面サイズは26.5型、解像度は1,920×1,920ドットだ。ありそうでなかった正方形の画面は、自分なりの有効な使い方を見つけるまでに時間がかかるかもしれないが、EIZOの製品ページには具体的なウィンドウ配置などが多く紹介されている。

EIZOの正方形ディスプレイ「FlexScan EV2730Q」