【レポート】

熱海に新名物! 地鶏の「とりまぶし」は「ひつまぶし」より旨い!?

東京から気軽に行ける温泉地として人気の熱海エリア(静岡県熱海市)。熱海で味わうグルメといえば、近海でとれた新鮮な魚介類が有名だ。しかし、いくらおいしくても魚ばかりだと飽きてしまう! そんなワガママな要望に応える熱海の新名物が誕生した。「熱海 多賀屋別邸」(静岡県熱海市)の「とりまぶし」だ。

「熱海 多賀屋別邸」(静岡県熱海市)

海を望むテラス席がオススメ

「とりまぶし」を提供する「熱海 多賀屋別邸」は、4月24日にオープンしたばかり。「とりまぶし」も全くの新メニューとなる。どういう料理かと言えば、「ひつまぶし」の具をウナギから鶏肉に変えたものをイメージすればわかりやすい。

食べる前に、「熱海 多賀屋別邸」を紹介しよう。目の前に海が広がる同店は、「とりまぶし」のみならず鳥料理を専門に提供。出店にあたっては、観光客もさることながら、新鮮でおいしい魚を毎日のように食べている地元民からの「肉を食べたい!」という需要にも大いに後押しされたそうだ。

天気が良ければ、海を望める2階のテラス席がオススメ。潮風を感じながらビールを飲めば、それだけでもう「今日まで生きていて本当に良かった」という気持ちになる。日本酒「獺祭(だっさい)」の酒かすをクリームチーズに練り込んだ「獺祭クリームチーズ」(1,000円)や「鳥焼き」(680円~)など、肴になるメニューも豊富だ。

テラス席でビール。「生きててよかった」と思う瞬間だ

「獺祭クリームチーズ」(1,000円)

「鳥焼き」(680円~)も絶品。写真は、もも(1,680円)とせせり(1,280円)を試食用に盛り合わせたもの

生ワサビをすりおろす楽しみ

いよいよ「とりまぶし」を食べてみよう。オーダーすると、最初に地元で採れたという生ワサビが1本まるごと渡される。これを後で「とりまぶし」にまぶして食べるのだ。共に渡されたおろし金で、ワサビをすりおろしながら「とりまぶし」の到着を待つ。

生ワサビをすりおろしつつ「とりまぶし」を待つ

そして、いよいよ運ばれてきた「とりまぶし」! 器のふたを開けてみると、「ひつまぶし」と同じく、ご飯の上には香ばしく焼かれた鶏肉がたっぷりとのり、甘辛いタレがかけられている。むね、もも、せせり、皮の4種類の部位が使用されているそうだ。

「とりまぶし」には、「温泉半熟玉子」とぬか漬けもセットになっている

鶏肉の香ばしさとタレの香りがたまらない!

「ひつまぶし」は3~4回に分けて食べ方を変えながら楽しむことでおなじみだが、「とりまぶし」はその食べ方が少し違う。「1杯目はそのまま」が一般的な「ひつまぶし」に対して、「とりまぶし」は1杯目からたっぷりと生ワサビをまぶすことが勧められているのだ。

4回に分けても全部旨い!

早速4等分して椀に取り分け、1杯目はワサビを半分ほどまぶして食べてみる。頬張った鶏肉は柔らかく、炭火の香ばしさとタレの香りが満ちていく。これだけでも旨いが、おろしたてのワサビの刺激がまたたまらない。ピリッとした辛さがアクセントになるのはもちろん、新鮮で清涼感ある香りが鶏肉の旨味も引き立てる。なお、ワサビはまた後で使うので全ては使わないように注意だ。

「とりまぶし」を4等分する

1杯目はワサビをたっぷり。旨い!

2杯目、「ひつまぶし」では薬味をまぶして食べる番では、別添えの「温泉半熟玉子」をまぶして「半熟親子丼」としていただく。コツは、最初に卵をわんに入れてから、ご飯を入れることだそうだ。底からひっくり返すように混ぜれば、ご飯の一粒一粒にまでトロトロの黄身が絡んだ特製親子丼ができあがる。甘辛いタレが絡んだ「とりまぶし」と半熟卵との相性は言わずもがな。ワサビをまぶした1杯目とはいわば正反対の、優しく満足感ある味わいを楽しめる。

また、好みでテーブルに用意された七味唐辛子をかけてもいいだろう。この七味唐辛子も同店特製のスパイスで、上品なユズの香りが特徴的だ。

2杯目は「温泉半熟玉子」をまぶして「半熟親子丼」に。これも旨い!

3杯目は、「ひつまぶし」と同じくスープをかけて茶漬けとして楽しむ。かけるスープはダシではなく、自家製の濃厚な「鳥白湯(トリパイタン)」だ。ノリとワサビをたっぷりのせてかきこめば、わんの中の全ての旨味と香りが混然一体となって舌を喜ばせてくれる。

濃厚な「鳥白湯(トリパイタン)」をかける3杯目。これもまた旨い!

そして最後の4杯目だが、ここであえて"そのまま"の「とりまぶし」を味わおう。おなかもある程度満たされた4杯目で、初めて「とりまぶし」そのものと正面から向き合うのである。鶏肉の部位ごとの食感や食味の違い、タレの繊細な香り、香ばしい炭の香り……。鶏の旨さを余すことなく味わえる、隙のない4段構えだ。

4杯目はあえてそのままいただく。やっぱり旨い!

また、「とりまぶし」に夢中になって紹介を忘れてしまったが、箸休めに用意された「ぬか漬け」もじっくりと味わいたい。地元でとれた野菜を150年物のぬか床に漬け込んだ一品だそうだ。ほどよい塩味と清涼感が、食べ方を変える合間にいただくのにもちょうどいい。

ぬか漬けのほか、七味唐辛子、山椒、タレも用意されているのでお好みで

和僑の代表取締役・高取宗茂氏

地産の「天城軍鶏」を使用

「とりまぶし」は、地産の銘柄鶏「天城軍鶏」を使用した「名物 天城軍鶏とりまぶし御膳」(2,890円)と、「とりまぶし御膳 並」(1,690円)の2種類が用意されている。オススメはやはり、「名物 天城軍鶏とりまぶし御膳」だそうだ。

「天城軍鶏」は流通量が少なく、その味も群を抜いているという。同店を運営する和僑の代表取締役・高取宗茂氏が、「とにかく旨味や食感が濃厚というか重厚で、うちの熟練の職人たちが、全員束になって振り回された」と語るほどだ。

短期のちょっとした休みにもアクセスしやすい熱海。地元の新鮮な魚介類をたっぷり堪能したあとは、同じく地元の新鮮な鶏肉を味わってみるのもいいかもしれない。なお、同店の営業時間はランチタイムが11:00~14:30で、ディナータイムが17:00~21:30。ラストオーダーはそれぞれの時間帯の終了30分前で、定休日は火曜日となる。「とりまぶし」はランチだけ? ディナーだけ? と心配な人もいるだろうが、大丈夫、「とりまぶし」は一日中待っている。

食前・食後は熱海の海も堪能しよう

※価格は全て税別

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