NTTドコモは28日、都内で2015年度決算説明会を開催。対前年度で増収増益を記録、営業利益が7,830億円まで回復したことが発表された。説明会の冒頭には、平成28年熊本地震に関するドコモの取り組みについても報告があった。

NTTドコモ 代表取締役社長の加藤薫氏。2015年度 決算は増収増益を記録、特にスマートライフ領域が急成長した

平成28年熊本地震に関して

決算説明会に登壇した代表取締役社長の加藤薫氏はその冒頭、平成28年熊本地震に関して「心よりお見舞い申し上げます。被災地の皆様のご健康と1日も早い復興をお祈り申し上げます」と挨拶。現地のドコモ網については、16日の本震で熊本県内の84局でサービスが中断。衛星移動基地局、中ゾーン基地局などで対応した結果、20日には立ち入り禁止区域を除くエリアで復旧、27日には全エリアで復旧した。加藤社長も24日に現地に入り「皆さんのお役に立ちたいという思いを新たにした」という。

平成28年熊本地震に関するドコモの取り組み。東日本大震災の教訓から、全市町村役場におけるサービス中断の発生を防いだという

2015年度は増収増益を記録

ドコモの2015年度決算は、対前年度で増収増益となった。営業利益が7,830億円まで回復(対前年度+22.5%)。特に2014年度には30億円だった「スマートライフ領域」の営業利益が742億円まで成長しており、利益回復を牽引した。

2015年度決算は増収増益。営業利益が7,830億円まで回復(対前年度+22.5%)、特にスマートライフ領域が急成長しており、営業利益を牽引した

純増数は対前年比1.3倍の437万契約に増え、MNPによる転出は対前年比7割減の10万契約まで減少させた。スマートフォン販売数も対前年比で微増している。新料金プランについては4月12日に3,000万契約を突破。加藤社長は「着実に回復している」と相好を崩した。

純増数が増え、MNPによる転出は減少。スマートフォン販売数も微増している。新料金プランは4月12日に3,000万契約を突破した

LTEネットワーク「PREMIUM 4G」については計画を上回る展開で推移している。6月からは、国内最速となる375Mbpsのサービスを展開する予定。このほか、同社ではパートナー企業とのコラボレーション「+d」の取り組みも積極的に進めている。コスト効率化については「引き続き、聖域なき分野で取り組んでいく」(加藤氏)とのこと。2015年度の決算を振り返り、「業績が回復した」と繰り返して強調した加藤社長。最後に「2016年度は、ドコモが“躍動”する年にしたい」と抱負を語った。

LTEネットワーク「PREMIUM 4G」については計画を上回る展開で推移。「+d」の取り組みも積極的に展開している

新料金プラン、1年前倒しで回復

説明会の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。

増収増益を受けての感想を聞かれた加藤社長は「はじめて増収増益の決算発表をさせて頂いて、正直うれしい。基盤となったのは2014年度に開始した新料金プラン。開始当初は苦しかったが、2017年度までに回復させるとの目標を立てていた。それが1年前倒しで回復できた」と回答。

また、新料金プランで利益を出せるようになったことについて「当初の予想通りか」と問われると、加藤社長は「当初は、ここまで想像できていなかった。提供を開始したのは2014年6月。契約者数の予想を50万と見込んでいたが、6月の1カ月で470万ほどの方が契約してくださった。そして、その7割を超えるお客様が一番安いプランだった。この影響から、年間を通じた1,200億円もの下方修正が必要になった。ただ、この2年間でデジタルコンテンツが充実した。このためデータプランは2GBでは足りない、と思っていただけるお客様が増えた。家族でフレキシブルに使える、便利に有効に使える新料金プランをドコモショップでもオススメしてきた。こうした結果として、回復に向かった。この傾向が進むように、今後も魅力的なサービスを追加するなどしていきたい」と説明していた。