ソニーの「FE 24-70mm F2.8 GM (SEL2470GM)」は、フルサイズEマウントユーザー待望のF2.8通し標準ズームレンズだ。「G Master」のシリーズ名を冠したハイエンド仕様であり、国内発表直後から予約が殺到。本記事掲載時点で納品まで2~3カ月待ちなのだという。

「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS (SEL2470Z)」では満足できなかったユーザーにとっては、「待ってました!」とすぐに飛びつきたくなるレンズの登場だ。予約開始当日に購入ボタンを押してよかったと確信しつつ、「ソニーはいい仕事した」、と記事冒頭から伝えておきたい。

「FE 24-70mm F2.8 GM (SEL2470GM)」。発売日は4月28日、希望小売価格は税別278,000円。この写真ではα7R IIに装着している

Gレンズよりも上の「G Master」

FE 24-70mm F2.8 GMは、ここ最近のフルサイズEマウントレンズと同じく巨大だ。フィルム径82mmで、重量は886g。当然ながらトップヘビーに (先端が重く) なるのだが、α7シリーズのユーザーであれば、レンズ側でホールドして回避するなど、すでに慣れっこだろう。レンズ内手ブレ補正機構は搭載していないため、第一世代α7シリーズとの組み合わせでは手ブレ補正ナシでの撮影になる。

型番にあるGMは「G Master」の略であり、新ブランドとして立ち上げられた名称だ。解像感とボケに重点を置いたもので、Gレンズよりも上のグレードである意味合いになる。現時点で発表されているG Masterレンズは3本。今回チェックするFE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GM、次回にチェックする「FE 85mm F1.4 GM (SEL85F14GM)」。これら2本の発売日は4月28日。そして6月発売予定の「FE 70-200mm F2.8 GM OSS (SEL70200GM)」もスタンバイしている。

左は24mm時、右は70mm時

ハードウェアスイッチは少なめ。左側面にAF/MF切り替えボタンとスイッチがあり、右側面にロックボタンがある。絞りリングはなく、ズームリングとフォーカスリングがあるのみだ。ズームリングについては適度な重みがあり、真下に向けてもべろーんと伸びない。フォーカスリングは軽く、慣れてしまえばMF操作も問題ないが、シビアなフォーカスワークにはオススメしにくい。

AF/MF切り替えスイッチ (左)。AF/MF切り替えボタンは押下している間のみ働く。自動的にDMFがオンになるため、フォーカスリングを回すと、EVFプレビューはピント拡大に切り替わる。ロックスイッチ (右) は24mmの状態のみで有効

撮影に使用したボディは「α7R II」。撮影時の設定はRAW (非圧縮)、sRGB、DROオフ。申し訳ない点になるが、ボディ側での自動補正 (周辺光量落ち・色収差補正) をオフにし忘れてしまった。そのため、掲載データでは現像時に色収差と歪み補正はオフにしているが、周辺光量落ちについては補正がかかった状態だ。一部ショットでは、ニッシンのストロボ「Di700A/Air 1」を使用している。

開放からよく解像し、前後のボケ味、色ノリも良好。最短撮影距離は38cmとフットワークもいい。以下、使用ボディはすべてα7R II。焦点距離41mm マニュアル F2.8 1/10秒 ISO400 AWB スタンダード (作例はすべてクリックして拡大後、原寸大画像にアクセス可能)

標準ズーム域は風景やスナップだけでなく、ポートレートでも愛用する人が多いということで、アイドルの稲森美優さんのカットも豊富に掲載していく。焦点距離56mm 絞り優先 F3.2 1/40秒 ISO1600 AWB スタンダード