愛知県丹波郡に本社を置くオークマは、1898年に創業したNC工作機械の老舗だ。4月20日から23日までインテックス大阪で開催されている「INTERMOLD 2016」では、同社の5軸制御立形マシニングセンタ「MU-4000V-L」の実機デモを見ることができる。

同製品は5軸加工に求められる使いやすさ、加工領域、高精度、高品位などをコンパクトにまとめたマシン。高剛性のトラニオンテーブル、幾何誤差を自動で計測・補正するファイブチューニング、温度変化や発熱による寸法変化を抑制する「サーモフレンドリーコンセプト」などの採用により、優れた寸法安定性を長時間実現する。

また、テーブル・主軸への寄り付きが良好なほか、刃先の視認性が良いテーブル構造、明るくちらつきの少ないLED照明などにより、オペレーターの作業負担を軽減するとしている。パラメーター設定で形状を指定することができるため、プログラミングも容易だ。

主軸および旋削主軸は高トルクモーターを採用し、重切削や難削材加工などさまざまな加工に対応することが可能。旋削、研削、ギヤ加工などの複合加工に1台で対応する。最大ワーク寸法はφ500×高さ400mm、最大積載質量は300kgとなっている。

5軸制御立形マシニングセンタ「MU-4000V-L」。デモではクロムモリブデン鋼を加工している。