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生理が遅れた時、まず妊娠しているかどうか確認するために使うのは、妊娠検査薬ではないでしょうか。ただ、使うのが初めてという方にとっては、使い方など不安な点が多いでしょう。

そこで今回は、En女医会の産婦人科医・十倉陽子先生に妊娠検査薬について聞いてみました。

妊娠検査薬はホルモンを調べる薬

――そもそも、どうして妊娠検査薬を使うと妊娠していることがわかるのでしょうか?

妊娠をしていると、妊婦さんの体にhCGというホルモンが出ます。そのホルモンは微量ですが尿に含まれて出てきます。なので、尿にhCGホルモンが含まれるかどうかで妊娠しているのかどうかがわかります。

――妊娠検査薬で反応が出るのは、生理後のどの辺りの時期なのでしょうか?

生理が定期的に来ている人の場合、予定の生理日から生理がこなくて1週間以上経過していれば、正確な反応が出るでしょう。

――ということは、生理がいつも決まった周期で来ている人は、生理が遅れて1週間後に検査をすればいいということですね

その通りです。

採尿の時は量に注意

――採尿の際、気をつけることはありますか?

妊娠検査薬は尿を使って検査をしますが、尿の量が足りず、検査が陰性になる場合があります。調べるときには必ず紙コップなどに採尿し、浸して使うようにしましょう。

――妊娠検査薬で陽性が出ても、妊娠していない可能性はあるのでしょうか?

はい。妊娠検査薬で陽性反応が出ても、妊娠をしていない場合というのはかなりのレアケースですが、あります。流産や子宮外妊娠、その他の病気の可能性もありますので、できるだけ早く病院を受診してくださいね。

妊娠検査薬で陽性反応がでたら

――やはり、妊娠検査薬で陽性反応がでたらすぐに病院にかかるべきでしょうか?

そうですね。陽性反応が出ても正常妊娠かを判断する必要がありますから、なるべく早く病院へ行きましょう。子宮外妊娠などの可能性もありますからね。

――妊娠検査薬の注意点などがあれば教えてください

妊娠をしたいと考えている人で、生理の周期が安定しておらず、2~3カ月生理が来ないことがある人の場合は、最初から病院で相談をしながら計画を立てていく方がいいでしょう。

生理周期がバラバラな人は、排卵をしていないというケースもあります。それでは、いつまで経っても妊娠の可能性が低いので、しっかりと調べてもらいながら、妊娠の計画を進めたほうがいいですね。

――ありがとうございました!

プロフィール
十倉 陽子
主に生殖医療に携わっている産婦人科専門医。英ウィメンズクリニック勤務。150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会に所属している。En女医会は、会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。医療分野での啓発活動を積極的に行っている。