矢野経済研究所によれば、2014年度の国内化粧品市場規模は前年度比100.5%の2兆3,305億円(ブランド・メーカー出荷金額ベース)。2010年度からの推移をみても、毎年2兆3,000億円前後と大きな動きはなく、頭打ち状態に思える。そんななか、伸びしろがある男性用化粧品、特にスキンケア商品に注目が集まっている。

2014年度の男性用化粧品(ヘアスタイリング剤なども含む)市場規模は全体の5%とまだまだ小さいが、金額にすると1,160億円に上る。今後、伸びが期待できるのだろうか。

左は「国内の化粧品市場規模推移と予測」、右は「2014年度製品分野別化粧品市場規模構成比」。いずれのグラフも矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査結果2015」のデータをもとに作成

ECサイトではスキンケア商品が人気

男性向け化粧品に特化したオンラインショップの「m-cosme」は、2013年のサービス開始以来、毎年120%ペースで会員数が増えているという。スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、ボディケアなどさまざまなブランドの多彩な商品を揃えるが、スキンケア関連の商品が売れ筋。なかでも洗顔、続いて化粧水が人気とのことだ。

男性スキンケア市場の広がりは期待できるか否か、男性向けに多彩な化粧品を展開している資生堂はこの市場をどうみているのだろうか。