「ビッグバンドビート」が初のリニューアル!

東京ディズニーシー(千葉県浦安市)で本格的なスイング・ジャズが楽しめるのをご存じだろうか。2006年7月に同園で公演を開始した「ビッグバンドビート」は、1920年代から40年代にかけてアメリカ・ニューヨークで隆盛を極めたビッグバンドによるスイングジャズを中心としたレビューショーだ。4月15日に、同ショーは公演開始以来初となるリニューアルを行う。従来の魅力はそのままに、よりグレードアップした「ビッグバンドビート」の全容を紹介しよう。

本格タップダンスに生歌がすごい!

東京ディズニーシーでは4月15日~2017年3月17日の期間限定で、開園15周年記念のスペシャルイベント「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ」が開催される。今回の「ビッグバンドビート」リニューアルは、同イベントの開始に合わせて行われる形だ。

ショーの内容を見ていこう。幕が開くと、2人の男性シンガーによる歌と、男性ダンサーによるタップダンスでオープニングアクトが始まる。曲は「It Don't Mean a Thing」。タップダンスの後は、女性ダンサーに囲まれてミッキーマウスが登場! シンガーとコーラスも含めてオープニングを飾る。

幕開けは、2人のシンガーとタップダンスで

ミッキーマウスも登場してオープニングを飾る

オープニングは既存シーンのアレンジだが、次のシーンからは新曲・新パフォーマンスの連続だ。オープニングの後に展開される曲は、女性シンガーと男性ダンサーによる「Night And Day」。大人っぽくオシャレな雰囲気のナンバーだ。

女性シンガーと男性ダンサーによる「Night And Day」

続けて、ハーレムに繰り出すニューヨークの紳士・淑女に扮(ふん)したシンガーによる「Take the 'A' Train」、男性シンガーと女性シンガーが2人で歌い上げる「The Lady Is A Tramp」が披露される。

ニューヨークの男女による「Take the 'A' Train」

男性シンガーと女性シンガーが2人で歌い上げる「The Lady Is A Tramp」

グーフィーが初登場!

「The Lady Is A Tramp」の次のシーンからは、いよいよディズニーキャラクターたちが登場する。このシーンでピアノ、ベース、ドラム、サックスにより演奏される曲は「Savoy」。ダンスホールのテーブルについてくつろいでいるのは、「ビッグバンドビート」初登場のグーフィーだ。グーフィーは指揮棒を持って立ち上がると、演奏を続けるバンドの方へ歩いて行く。

ダンスホールでくつろぐグーフィー

女性に席を譲り、指揮棒を持ってステージへ

ステージの中央に立ったグーフィーが勢いよく指揮棒を振ると、ビッグバンドの演奏がスタート! 曲は「Jumpin' Jive, Bugle Call Rag」。タップダンサーにシンガーも加わり、観客も一緒にリズムを刻める楽しいナンバーだ。

グーフィーの指揮で演奏がスタート!

タップダンスと共に盛り上がる

グーフィーによるパフォーマンスの後は、デイジーダックが登場。男性シンガーとショーガールの女性ダンサーも登場し、華やかに歌い踊る「Diga Diga Doo」が披露される。

デイジーダックは「Diga Diga Doo」を華やかに踊る

デイジーダックの華やかな雰囲気から一転、照明を落としたステージにロマンチックな曲が流れ始め、ローブをまとったミニーマウスが現れる。そこにタップダンサーとミッキーマウスが登場すると、リズミカルなスタイルに楽曲が一変。ミニーマウスもローブを脱ぎ捨て、2人を中心としたナンバーが繰り広げられる。曲名は、「Cheek To Cheek」だ。

ローブをまとったミニーマウス

ミッキーマウスが登場すると、リズミカルなスタイルに一変

ローブを脱ぎ捨てたミニーマウスと2人で踊る

ミッキーとミニーのステージの後は、出演者全員が勢ぞろいして軽快なリズムのナンバー「Four Brothers」が展開される。グーフィーとシンガーによるパフォーマンスから始まり、次々とキャラクターや出演者がステージに集まる演出に、会場の盛り上がりも最高潮!

グーフィーとシンガーが登場

デイジーダックとミニーマウスもステージに上がる

ミッキーマウスも登場して、全員でパフォーマンス!

あのドラムセッションも!

続いては、バンドの紹介を兼ねたソロナンバーに、女性シンガーによる歌が披露される。既存曲の「All of Me」のほか、新曲の「'S Wonderful」に「Bye Bye Blackbird」も披露。重厚で本格的な演奏と歌声を楽しめる。

バンドの紹介とソロナンバーを披露

新曲も楽しめる

次に繰り広げられるのは、スイング・ジャズの代表曲「Sing Sing Sing」。既存シーンをグレードアップさせた内容だ。ドラムをたたきながら舞台下からせり上がってくるミッキーマウスの、他のショーでは見られない"大人の色気"に思わず見とれてしまう。バンドメンバーとの息がぴったり合ったセッションに、軽快なタップダンスも見どころだ。

ドラムも上手なミッキーマウス

バンドメンバーとのセッションも披露

ミッキーマウスの掛け声とともにショーはクライマックスを迎え、ミッキーマウス自身もダンサーの中心でタップダンスを踊る。タップダンスもドラム演奏も完璧なミッキーマウスの万能さに驚くこと間違いなしだ。

最後はダンサーの中心でタップダンス!

最後には、出演者全員によるカーテンコールも。ここでは2017年3月17日までの期間限定で、東京ディズニーシー15周年のテーマソング「When Your Heart Makes a Wish」のジャズアレンジが披露される。ファンは期間内に要チェックだ。

カーテンコールの最後には、ファンにはおなじみの"あの演出"も。その目で確かめてみよう

ショー内容やコスチュームを一新した「ビッグバンドビート」。既存シーンのアレンジはオープニングの「It Don't Mean a Thing」とバンド紹介、「Sing Sing Sing」とカーテンコールのみで、他の内容は全て完全に新しくなっている。これまでの「ビッグバンドビート」ファンにも、これから初めて見るという人にも、東京ディズニーシーに行くなら絶対にオススメしたいショープログラムだ。

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