春の行楽やお出かけは、デジタルカメラでしっかり記録しておきたい。そんなアウトドア派におすすめしたいデジタルカメラが、カシオの"Outdoor Recorder"こと「EXILIM EX-FR100」(以下、FR100)だ。

FR100はカメラ部とコントローラー部(モニター部)が分離・合体することで、今までにないアングルや撮り方が楽しめる。防水、防塵、耐衝撃、耐低温と、タフなボディも特徴だ。カメラ部とコントローラー部はBluetoothで通信し、コントローラー部のタッチ液晶でリモートシャッターを切ったりできる。早速、このカメラを持って山で冒険に繰り出した。

「EXILIM EX-FR100」を持って、いざ冒険へ

小田原の森でターザンになる

我々一行が向かったのは、東京からバスにゆられること2時間弱のところにある自然共生型アウトドア施設「フォレストアドベンチャー小田原」。

樹齢300年の杉の木が点在し、木々の合間を清らかな渓流が流れている、まごうことなき森だ。高い木の上に登り、ジップスライドで滑り降りるアトラクションは8つもあり、地上最大高はなんと18m! もはやバンジージャンプに近い。

ジップスライドは最長106mもあり、日本最大のディスカバリーコースに恥じない一大アトラクションだ。今日はここを冒険しながら、実際にFR100を使っていろいろと撮影しようというわけだ。

カメラ部とコントローラー部(モニター部)を合体させてたたむと、普通のデジタルカメラ感覚で使用できる

森の番人?がお出迎え(FR100で撮影)

まずは、自らの命を守るハーネスを装着。施設スタッフは巡回しているが、基本的に同行はしてくれないので、自分の身は自分で守るしかない。

命綱や滑車の使い方をレクチャーされたら、あとは自分の力で森を進んでいく。正直なところ、縄ハシゴで樹上に登って、綱渡りのように隣の木へ移動し、滑車で地上までスライドする中で、カンタンに"さぁカメラを取り出してハイチーズ!"とはいかない。

樹上は時折強い風が吹き、命綱を付け替える順番を間違えれば落下の危険性がある。記念撮影したくても、そんな心の余裕はまったくない……。

ハーネスを装着し、緊張感が高まる

序盤の低めな高さですら、登るのに必死(FR100で撮影)

この状況下で、よし撮影しよう!という勇気はない(FR100で撮影)

そんなときに役立つのが、一定間隔で静止画や動画を自動撮影してくれるFR100の「インターバル撮影」機能。頭や胸元、腕などに専用のアタッチメントでカメラ部分を装着しておけば、歩いた道のりや景色を自動的に記録してくれるのだ。

これなら、不安定な樹上でカメラを取り出す必要もない。また、インターバル撮影中でも手動で静止画や動画の撮影も可能なので、追加で景色やスナップショットを記録することもできる。

インターバル撮影モードにしたら、あとは身につけておくだけ。FR100のコントローラー部はカラビナストラップでかばんに装着! 頭につけたり、クリップで留めたりとオプション品を活用して使い方いろいろ

この"無意識のうちに撮影している"ことが、非常に良かった。自分では撮影しないようなアングルや、自分でも気付かなかった景色、思いもよらないショットが満載で、あとで見返すのが楽しい。

撮影モードによっては静止画と動画がランダムに記録されるのだが、最初は数秒の動画なんて必要か?などと思っていた。後述するが、あとでそれは間違いだったと思い知らされる。

インターバル撮影で撮影されたショット。普段自分では撮らないような角度や臨場感のある画像が撮影されていて、意外性が楽しい

またレンズが超広角(35mmフィルム換算で16mm相当)なので、記録された景色もダイナミック。一方で、マクロ撮影は3cmまで寄れるため、ふと見つけた野花などもしっかりと撮影できる。

手ブレ補正機能など、アクティブなシーンを想定した機能が充実しているのも、嬉しいポイントだ。インターバル撮影中も、連続撮影されたショットの中から手ブレの少ない最適な画像が自動で選択されるので、ありがたい(インテリジェントインターバルモードの場合)。