【レビュー】

SNS全盛の今こそ「自分のWebサイト」を作る ~兼業漫画家・カレー沢薫の場合~

1 作家のホームページ今昔物語

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ブログ、Twitter、Facebookなど様々なツールの普及により、ネットで自己表現をするために、わざわざHPを作る人間の数は年々減ってきていると思う。私もHPは持たず、主にTwitterを利用し、イラストなどを置く場としてはpixivを用いている。

しかしTwitterの場合、つぶやいた仕事情報などがすぐ流れてしまうという欠点があるし、全員が私のように1日あたり48時間Twitterを見ているTwitterエリートではないと思うので、見逃してしまうことも多いだろう。

そのため、現在の仕事一覧や、発売中の単行本が一目でわかるまとめ的なHPを作りたいと思っていた。

しかし、仕事、厳密に言うと金がもらえる仕事以外は何もしないことに定評がある私なので、「HP作りてえな」と独りごち、鼻を垂らしながら私にしか見えない蝶々を見ているうちに3年ぐらい経ってしまった。

このたび、「4月は意気揚々と新しいことにチャレンジする季節だし、サイトを持ちたいけど忙しくて手が出ないという作家は多かろうと思うので、ここは一発HPを作ってコラムを書かぬか」と打診があったため、「金や」と豪快に手鼻をかみ、そのままの手で今軽快にキーボードを叩いている次第である。参考になるかは置いておいて、私が作った渾身の作をお見せしたい。

作家のホームページ今昔物語

今でこそSNSオンリーで運用しているが、私も昔はHPを持っていた。

初めてHPを作ったのは高校2年生の時、当時はまっていた乙女ゲーの二次創作を全世界の皆様に見てもらいたいがために作ったサイトだ。今思えば、パソコンすらその時初めて触ったのに、よく作ったと思う。ビデオが普及したのはAVを見るためと言うのは有名な話だが、エロが人にとって大きな原動力になるように、オタクにとって、自分の創作物を人に見てもらいたい、まだ見ぬ同志(なかま)と思う存分、自分の萌えキャラについて語りあいたいというパワーというのは計り知れないものがある。しかし、その力は当然世界平和には使えないし、どちらかというと諍いの方を起こしがちだ。

それはさておき、当時作ったHPは、辛うじて画像や文章が閲覧でき、リンクが一応繋がっているぐらいのもので、もちろん見やすさやデザインなどは度外視であった。

それから約15年の月日が経ち、今では何のソフトも知識もいらず、Web上で、見やすい上にオシャレなHPが一瞬で作れるというのだ。事前に担当より、そういったHP製作サービスを何件か見繕ってもらったのだが、当方説明書を読んだら死ぬ奇病にかかっているので、一番簡単そうな「Wix」を使用することにした。

このWixには、すでに一通りのコンテンツがそろったHPのテンプレが用意されており、まずそれを使用目的に合わせて選ぶ。あとはそれを自分好みにカスタマイズしていけば良いだけという、「ね、簡単でしょ」という奴だ。

そこで、さっそく「画家&イラストレーター」(漫画家はなかった)用のテンプレを選んでみると、瞬時に非の打ちどころがないスタイリッシュなHPが現れた。

「画家&イラストレーター」向けのテンプレート

それを見た私は「もうこれで良くないか」と思った。どうやら、昨今のHP製作は「作る」というより「完成しているものを改悪していく」という作業で行われるらしい。スクラップアンドビルドとはよく言うが、これはビルドしてあるものをひたすらスクラップしていくだけという斬新な工法である。

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インデックス

目次
(1) 作家のホームページ今昔物語
(2) サイトのタイトル決定/作品情報の掲載
(3) メールフォームを設置する
(4) サイトのデザインを整える


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