iTunesの使い方 その8 Apple Musicってなんなのさ

iTunesシリーズの最後はiPhoneからも利用できる「Apple Music」について解説しよう。

Apple Musicとは月額固定でiTunes Storeにある数百万曲を自由に聴くことができるサブスクリプションタイプのサービスだ。自分の持っているiTunes Libraryの曲以外に、iTunes Store内のApple Music ライブラリの曲をMac、iPhone、iPadからストリーミングで利用できる。他にも様々なジャンルの音楽を24時間ノンストップで聴くことができる「Radio」、好きなアーティストの投稿を読むことができる「Connect」などが利用できる。

サブスクリプションタイプの音楽サービス「Apple Music」の仕組みを理解しよう

Apple Musicの初回利用は3カ月間無料で試すことができ、3カ月目以降は個人で利用する場合は980円、ファミリーで利用する場合は1,480円で使い続けることができる。

Apple Musicに登録する

まずはiTunesからApple Musicに登録してみよう。メニューバーの「Store」から「Apple Music…」を選ぶとiTunesのメニューバーに項目が追加され、画面には無料トライアルメンバーシップの登録ボタンが表示される。これをクリックしてアカウントを登録し、トライアルを開始しよう。

メニューバーの「Store」から「Apple Music…」を選択

プランを選択して登録を開始。iTunes Storeのアカウントを登録していればすぐに利用できる

初回登録時にはまず自分の好きなジャンル、好きなアーティストを登録することになる。表示されているアイコンの気になるジャンルは1回クリック、大好きなジャンルは2回クリックして登録しよう。

1回クリックしたものは円が大きくなって薄いアイコンが表示、大好きなものは濃いアイコンが表示される

次へを選ぶと先ほど選んだジャンルのアーティストが表示される。ここでもクリックして選択しよう。

ここでも選択したアイコンに顔写真が表示されるものも。聞かないものは[×]をクリックして消し、[他のアーティスト]ボタンでさらにアーティストを表示させよう

[完了]を押すと登録完了。Apple Musicが利用できるようになる。

メニューから利用してみよう

Apple Musicの利用はメニューバーに登録されたメニューから行う。

まず[For You]では、先ほど登録した好きなジャンル、好きなアーティストに関係のあるプレイリストが表示される。例えば好きなアーティストに「The Beatles」を選んでいたら、ビートルズの中期作品のプレイリスト、後期作品のプレイリストなどが利用できる。ジャンルに沿ったものも表示されるので、今まで聴いたことがないものを聴くことができ、新しい音楽の発見に繋がることも。聴いた曲の履歴から提案が変化する機能もあるので、聴けば聴くほど自分好みのものが表示されるようになる。

[For You]メニューからビートルズの後期作品プレイリストを利用。自分のライブラリにない曲も利用可能だ

筆者のライブラリにはほとんど入っていないジェームス・ブラウンのプレイリストも聴くことができる

[New]ではApple Musicで新たに利用可能になった楽曲が表示される。これまでiTunes Storeで購入していた項目が、購入することなく聴くことができるのは便利。注意したいのは利用できるのは全ての曲ではないという点。Apple Musicでは利用できない楽曲もあるのでそれらは購入する必要がある。

iTunes Musicの新作にあるアルバムも利用可能な[New]

[Radio]は24時間ノンストップで流れるインターネットラジオ。選曲はテーマに沿ったものになっており、例えばトゥディズ J-PopではきゃりーぱみゅぱみゅやEXILEなどのヒット曲が流れる。

トゥディズ J-Popを再生すると利用可能なヒット曲が続けて流れる。気に入らない曲があったらスキップも可能だ

[Connect]は選んだジャンルのニュース、アーティストの投稿を読むことができる。好きなアーティストと繋がることができるかも?

投稿にはライクボタンやコメントボタンがあり、アーティストの投稿に反応することもできる

聴いていて好きな曲があったら、[★]ボタンをクリックしよう。表示されたメニューからアーティストを表示して再生したり、マイミュージックに追加して後から聴くこともできる。これはどの項目からでも利用可能。プレイリストに登録したいときはiCloud ミュージックを利用する必要がある。またApple Musicの契約を解除すると、プレイリストに登録した曲は利用できなくなるので注意しよう。

[★]ボタンが表示されているところでクリックすればアーティストを選んで表示したり、プレイリストに追加して後から利用できる

プレイリストへの登録はiCloud ミュージックを利用する必要がある

特定のアーティストや曲の検索は、検索フィールドにテキストを入力し、[すべてのApple Music]を選んで検索をかけよう。

検索時に[すべてのApple Music]を選ぶとApple Music内で検索できる

アーティストによっては利用できる曲が非常に少ないことも。「椎名林檎」で利用できる曲はない

以上のようにApple Musicはたくさんの曲を月額固定で数百万曲を利用できるという利点があるが、自分が本当に聴きたいアーティストがまだ登録されていなかったりすることもある。最新曲の利用も一部に限られていたりするので、「これが聴きたい!」という人よりは「こんな曲(アーティスト)があったんだ!」という音楽の発見をしたい人に向いているサービスと言える。またiPhoneしか持っていなくてCDから曲を増やせないという人も、利用できる曲数が一気に増えるのでお勧めできる。