NECパーソナルコンピュータの23型液晶一体型デスクトップPC「LAVIE Desk All-in-one」春モデルは、本体デザインの刷新で全体的にシャープな印象になった新モデルだ。スペック面ではSkylake世代のCoreプロセッサを搭載し、パフォーマンスも向上している。今回は、シリーズで最上位となる「DA970/DAB」を試し、その使い勝手やパフォーマンスなどを紹介していこう。

NEC「LAVIE Desk All-in-one DA970/DAB」。スクエアな板状のスタンドに変更されている

■主な仕様   [製品名] LAVIE Desk All-in-one DA970/DAB   [CPU] Intel Core i7-6567U(3.30GHz)   [メモリ] 8GB   [ストレージ] 4TB HDD   [光学ドライブ] BDXL対応ブルーレイディスクドライブ   [ディスプレイ] 23.8型ワイド(1,920×1,080ドット)   [OS] Windows 10 Home 64bit   [店頭価格] 税込257,900円前後  

デザイン刷新、大画面のインパクトがすごい

NECの「LAVIE Desk All-in-one」シリーズは、液晶ディスプレイ一体型のデスクトップPCだ。従来は上位モデルが23.8型、下位モデルが21.5型の液晶ディスプレイを搭載していたが、この春モデルからは全機種23.8型に統一された。

液晶ディスプレイの解像度は1,920×1,080ドットで、ベゼル幅は6mmと非常にスリム。画面だけ手前に飛び出している印象だ

ディスプレイの下部にはヤマハ製の2.1chスピーカーシステムを搭載する

それにともない、各モデルとも本体のデザインがリニューアルされている。特に目立つ外観上の変更点がスタンド部分の形状だ。上位モデルの場合、従来は円形のスタンドを搭載していたが、新モデルではスクエアな形状になった。同時に奥行きが従来の250mmから220mmに30mmほど少なくなっており、机の上にもよりスッキリ置けるようになっている。その代わり、前モデルの円形スタンドにはあった画面を左右に回転するスイーベル機能が省略された。

液晶ディスプレイの解像度は1,920×1,080ドットで、ベゼル幅は6mmと非常にスリム。正面から見ると、ベゼルの細さに加え、前モデルではどっしり構えられていたスタンドの"首"の部分がなくなったことで、23型画面が視界いっぱいに飛び出たような印象を受けた。映画などを観る際は非常に高い没入感を得ることができるだろう。

またディスプレイの下部にはヤマハ製の2.1chスピーカーシステム(3W+3Wステレオスピーカー及び6Wウーファー)を搭載しており、迫力ある低音を再現することが可能だ。もちろん、ハイレゾ再生にも対応しており、端末にはヤマハ製のハイレゾ対応プレーヤー「HiGrand Music Player」もプリインストールされている。

外部インタフェースは基本的に従来通りで、USB3.0×3、USB2.0×2、LAN、ヘッドフォンマイクジャック、SDメモリーカードスロットなどが搭載されている。液晶ディスプレイの上部には格納式のIntel RealSence 3Dカメラも搭載されている。

なお、従来はHDMI出力端子とHDMI入力端子が設けられており、外部ディスプレイやプロジェクタなどに接続してPC画面を表示したり、逆に他のPCやゲーム機などをつないで外付けディスプレイのように使うこともできたが、新モデルからはいずれの端子も省略されている。内蔵ディスプレイをゲーム機などのモニタ代わりにしようと考えている人は注意が必要だ。

本体右側面にはBDドライブを搭載する

本体左側面には、明るさ調節つまみ/画面消灯ボタン、SDメモリーカードスロット、USB3.0×2、miniB-CASカードスロット、ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク端子が搭載されている

本体背面にはアンテナ入力端子、DCコネクタ、LANコネクタ、USB3.0×1、USB2.0×2などが搭載されている。本体上部には格納式のIntel RealSence 3Dカメラも搭載されている