ステーキ専門店「ステーキのどん」にて3月15日より、全店で600gという超ボリューミーな「3代目 横綱ハンバーグ」(税別1,599円)が登場していることはご存知だろうか? 同店の通常のハンバーグ3個分というビッグサイズのハンバーグは、周囲の客が思わず振り向くほどの大きさなのだとか。その大きさとおいしさを確かめるべく、実食に挑んでみた。

「3代目 横綱ハンバーグ」(税別1,599円)

どん史上最重量のハンバーグ

ステーキのどんは、昭和51年(1976)に誕生したステーキレストラン。創業当時、牛肉は高価なごちそうであったという。「手軽にステーキを楽しんでほしい」という思いから、当時としては破格の980円という価格でステーキを提供。今回、販売を開始した3代目 横綱ハンバーグは、その"どんスピリッツ"を受け継いだもの。「驚き、楽しんでほしい」という思いで開発したメニューだという。なお、こちらの横綱ハンバーグには、おかわり自由のライス・パンとスープバーがセットになっている。

今回訪れた「ステーキのどん 横浜戸塚店」は、2015年10月30日にリニューアルオープンしたばかり

横綱ハンバーグは同店の通常のハンバーグ3個分に相当するもので、「どん史上最大の大きさ」とのこと。なるほど、テーブルの上に運ばれてきた横綱ハンバーグは、迫力満点。大きさは、鉄板の2/3以上を占めており、一部は鉄板からはみ出しているほどだ。ジュージューとおいしそうな音を立てる鉄板を持ってみると、ずっしりと重い。

大きさを測ってみると……。なんと直径約14cm。筆者のスマートフォンが丸々入ってしまう大きさである。付け合わせのポテトやブロッコリーが、心なしか窮屈そうだ。ただし、成型するスタッフによって形が変わってくるため、600gという重量に変わりはないものの、実際は一つひとつ形は異なるのだとか。

ハンバーグの直径は約14cm

「ハンバーグ愛」を感じる成型とは?

ハンバーグの見事な大きさ、ふっくらとした焼き上がりに驚いていると、横浜戸塚店の店長の平山覚貴さんがそのこだわりを語ってくれた。ハンバーグは肉汁がおいしさの重要なポイントとなるため、肉汁をしっかり閉じ込めるよう、ていねいに成型することを心がけているのだとか。

「きれいに成型をしないと、ちょっとした割れ目からおいしい肉汁が逃げてしまうんです。お客さまに肉汁たっぷりのハンバーグを召し上がっていただきたいので、成型する時も、焼き上げる時もていねいに、ていねいに……」。身ぶり手ぶりでハンバーグの肉汁の大切さを語る平山さんに「ハンバーグ愛」を感じた。

厚さ約3cmの中からは肉汁が……

早速実食だ。ハンバーグにナイフを入れてみると、中からじゅわっと肉汁があふれてくる。まずはソースをつけず、そのままひと口。やわらかく、ふんわりとした中に肉汁のうまみと脂の甘さもしっかりと感じる。ほんのりと感じるスパイスの加減もいい感じだ。

ハンバーグの厚さはペットボトルのふたの直径と同じくらい

ハンバーグの厚さは2.5cm~3cmほどであろうか。ペットボトルのふたの直径とほぼ同じくらいである。ハンバーグ自体はふんわりとした弾力があり、フォークで押してみると肉汁が断面からあふれ出てくる。

フォークの背でハンバーグを押してみると、肉汁があふれ出てくる

次はソースをつけて試してみよう。「ステーキのどん」では、テーブルの上に用意されている「醤油ソース」「オニオンソース」のほか、どんオリジナルソース「デミグラスソース」「テリヤキソース」「どん辛ソース」「トマトガーリックソース」「ガーリックペッパーソース」「秘伝バター醤油ソース」の6種類の中から、1種類を選ぶことができる。

左上から時計回りに「デミグラスソース」「テリヤキソース」「どん辛ソース」「秘伝バター醤油ソース」「ガーリックペッパーソース」「トマトガーリックソース」

横綱ハンバーグには、「ガーリックチップ」「大根おろし」「刻みわさび」のトッピングが3種類付いている。ソースとトッピングを組み合わせれば、さまざまな味の変化が楽しめるというわけだ。

左から「ガーリックチップ」「大根おろし」「刻みわさび」

まずはガーリックチップを醤油ソースとあわせてみた。カリカリしたガーリックが食感のアクセントとなって、ごはんがすすむ! 大根おろしはさっぱりした味わいで、ハンバーグの脂をさっぱりと洗い流してくれる感じだ。刻みわさびはピリッとした刺激で、かみしめるとわさびの爽やかな香りがふわっと広がる。わさびの葉のシャキシャキした食感もよい。

大根おろしのトッピングはさわやか

さまざまなトッピングとソースなどを組み合わせて食べているうち、ハンバーグの半分が胃袋に収まった。食べる前までは、全部食べきるのは難しいのでは……と不安を感じていたが、これなら余裕で完食できそうだ。

トッピングとソースの助けで完食を目指す

しかし、である。半分以上を食べきったころ、だんだんと食べるペースが落ちてきてしまった。さすが横綱、倒すには一筋縄ではいかないようだ。そんな時も、大きな助けとなるのがトッピングやソースである。彼らの力を借りて、心新たに横綱に挑んでいくことにする。口の中をさっぱりさせたいあまりに大根おろしばかり食べてしまい、先になくなってしまうというアクシデント(?)も発生したが、「トッピングはおかわりできますよ」と平山さんからありがたい申し出が。

刻みわさびと大根おろしと醤油ソースを組み合わせてみた

その後、バター醤油ソースをガーリックチップと組み合わせたり、大根おろしやわさび、ガーリックチップのトッピング全部のせなどを試しているうちに、完食! 冒険ともいえる組み合わせも試してみたが、「こういう食べ方ができるのも横綱ハンバーグだからこそ。いろいろな味わいを試して、自分だけのお気に入りの味を見つけていただけたらうれしいです」と平山さんは語った。オーダーするほとんどの人が完食するというが、その理由はトッピングとソースの豊富さにありそうだ。

600gを完食!

3月31日にはおかわり200gが無料に

ステーキのどん全店では3月31日に、「大横綱を目指せ! 3月31日限定! 春休みスペシャル」を開催する。横綱ハンバーグを完食した人には、さらにおかわりとして200gのハンバーグを無償で提供するという。平山さんは、「初めての試みなので、何人のお客さまがおかわりをされるか予測がつきません。ぜひこの機会におなかいっぱいハンバーグを食べてほしいですね」とオーダーを楽しみにしている様子だった。

※記事中の情報・価格は2016年3月取材時のもの

筆者プロフィール: 麦原 ケイ(むぎはら けい)

猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分、札幌、山形にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。