酒・タバコを控え、規則正しい生活を送る

ただしPMSは、ストレスや性格、食生活とも関係が深く、個人差が大きいものです。30代でPMSの症状に悩む人が多いのは、仕事でも家庭でも役割が増えて、毎日が忙しくストレスを感じやすいことにも一因があると言えるでしょう。

PMSをすべて解消することは困難ですが、改善するための対策はあります。まず、PMSが起こりやすい時期には、「極力ストレスをなくす」「睡眠を十分にとる」「ミネラル・ビタミンが豊富でバランスのとれた食事を1日3食きちんととる」といったことを心がけ、規則正しい生活を送りましょう。また、お酒やタバコ、甘いものは症状を出やすくするので、この時期には控えるといいでしょう。

生活を見直しても、日常生活に支障が出るほどの痛みや不調がある場合は、子宮内膜症などのほかの病気が関係している可能性もあるので、早めに婦人科へ。ピルや漢方薬でPMSの症状を改善する治療法もあります。つらいときは「ただのPMSだから」と1人で悩まず、婦人科の医師に相談してみましょう。

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記事監修: 善方裕美 医師

日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医
1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。

主な著書・監修書籍
『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』
『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』
『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など