【レポート】

LINEが”格安SIMサービス”を開始!? - LINE MOBILEの特徴と狙いを探る

 

LINEがMVNO事業に参入する。今夏にスタートする「LINE MOBILE」は月額500円(税別)からの”格安SIMサービス”で、コミュニケーションツールが使い放題になるといった特徴を持たせた。LINEの狙いはどこにあるのだろうか。本稿で詳細をお伝えする。

LINEは24日、事業戦略発表会「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」にて「LINE MOBILE」を発表した

MVNO事業参入の狙い

LINEは24日に開催した事業戦略発表会にて、「LINE MOBILE」ブランドとしてMVNO事業に参入することを発表した。NTTドコモの通信回線を利用するサービスで、提供開始は今夏になる見込み。登壇したLINE 取締役CSMOの舛田淳氏は、MVNO事業参入の狙いについて「国内におけるスマートフォンの普及率は、まだ50%程度。ソリューションを提供するなど、LINEが何らかの対応を行うことでスマホユーザーを増やすことができるのであれば、私たちのみならず他の方のメリットにもなる。MVNOの認知度は上がっており、いまが参入のタイミングと判断した」と説明した。

登壇しMVNO事業参入の経緯について説明するLINE 取締役CSMOの舛田淳氏

LINE MOBILEが打ち出す特色は”アンリミテッドなコミュニケーション”で、まずは「LINE」「Facebook」「Twitter」で消費するデータ通信容量を無料化する。アプリの選定理由について、舛田氏は「LINE、Facebook、Twitterは、国内の月間アクティブユーザー数ランキングでiOS/ Androidそれぞれにおいて上位5位以内に入る人気ツール(App Annie 2015 Retrospective Reportによる)であるため」と説明した。LINE MOBILEではFacebook、Twitterの閲覧・投稿、およびLINEにおけるトークのやりとり、タイムラインの閲覧・閲覧、無料通話などが無料化される。

LINE MOBILEが打ち出す特色は”アンリミテッドなコミュニケーション”。まずは国内における3大人気ツールLINE、Facebook、Twitterのパケットを無料化する

ここで、舞台上にはTwitter Japan 執行役員の味澤将宏氏が招かれて挨拶した。味澤氏は「Twitterのミッションは、世界の人々と情報を共有する力を、全ての人に提供すること。LINE MOBILEは、コミュニケーションツールの利用を活性化する取り組みだと理解している」と話し、今回の取り組みを歓迎していた。

Twitter Japan 執行役員の味澤将宏氏が舞台上に招かれて挨拶した

将来的には、コンテンツのリッチ化が進む「動画」「音楽」「音声」といったコンテンツサービスにおけるデータ通信量をカウントしないプランの提供も視野に入れている。まずは「LINE MUSIC」において楽曲のデータをダウンロードする際に消費するパケットが無料化される予定で、これをLINE MUSIC以外の音楽配信サービスにも適用していく考えだという。舛田氏は「LINE MOBILEは、LINEのためのサービスではなく、ユーザーのためのサービス。様々な使い放題の”UNLIMITED”なサービスを、パートナーとともに実現していきたい」とアピールした。

「LINE MUSIC」においてパケットフリーを実現。ゆくゆくは「動画」「音楽」「音声」といったコンテンツサービスでもパケットフリー化していく

採算はとれるの?

舛田氏は、質疑応答と囲み取材にも対応した。記者団から料金プランの詳細について聞かれると、舛田氏は「競合サービスがあるので、今回は敢えて発表しなかった。ローンチまでの間で発表していきたい」と答えるにとどまった。どこまで無料化していくつもりか、との質問には「全てとお答えしたいが、コストの問題もある。まずは大きなトラフィックのところからスタートしていく。音楽から始めて、そのほかの分野にも波及させていきたい。現時点では、まだ範囲を決めていない」と回答。

収益については「LINE MOBILE単独で、しっかりと収益を上げていきたい」とし、SIMフリー端末を使うのか、端末とのセット販売などは考えているのか、といった質問にはいずれも検討中として明言を避けた。LINE、Facebook、Twitterでは大きな容量の動画も流せるが、それで採算はとれるのかとの質問には「それを前提としてシミュレーションしている。大きな容量の動画が使われることも把握して、試算した結果やれると判断した」と自信を見せた。未成年はLINE MOBILEを契約できるのか、と聞かれると「基本的には、一般の通信キャリアさんと同じスタンスになる」との見方を示した。

質疑応答、囲み取材に対応するLINE 取締役CSMOの舛田淳氏ら

相互接続するのかMVNEを利用するのか、との質問には「MVNEとの接続になる。MVNEの発表は現時点では見送りたい」と明言を避けた。Instagramについては「若い方々に人気の、いま伸びているサービスと認識している。今後、検討していきたい」。LINE MOBILEのターゲット層については「フィーチャーフォンをお使いでスマートフォンにしようか迷っている方々に加え、すでに他社のMVNOサービスをお使いの方々にも響くと考えている」と述べた。MVNOには通信速度が出ないといった声が聞かれるサービスもあるが、と聞かれると「安定しない、速度が出ないといったことに関してはユーザー様は敏感。そのようなMVNOは、選択肢として選ばれなくなる。私たちは、きちんと最善のプランを提供していきたい」と説明した。

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