【レポート】

マイナス金利、実生活へのメリット・デメリットは?

 

長いゼロ金利からマイナス金利となり、メガバンクの普通預金金利は0.02%から0.001%に引き下げられ、ほぼゼロに等しい金利となりました。例えば、100万円を1年間預けた場合利息は10円で、ここから更に税金が引かれると何と8円! ATMの利用手数料の消費税分と考えると、ATM利用手数料は無料のときを選んで使いたいものです。

「預けているというよりも、預かっていただいている」という表現がぴったりのマイナス金利ですが、金利以外に私たちの生活でどう変わるのでしょうか。

前提として……

そもそもマイナス金利とは、民間の銀行が日銀へお金を預ける際、その一部にマイナス0.1%の金利が課され、民間の銀行は日銀へ金利分を支払うことです。

つまり、ゼロ金利の時代でも預ければ、利息が付いていたものが、マイナス金利は預けると、利子を払うことになる。これらは銀行と日銀の話で、預金者の金利がマイナスにならず、現状は限りなくゼロに近い金利となっています。

マイナス金利で実際の生活はどう変わる?

マイナス金利のデメリット

●高利回りの生命保険は……
マイナス金利の影響で、国債での運用貯蓄性のある高利回りの保険商品の販売停止や、学資保険や一時払い終身保険など利回りが比較的良いとされている保険商品についても新規契約分から予定利率を引き下げるといった、対応がなされています。

●証券会社のMMFは……
安全性の高い債券を中心に運用をし、普通預金と比べても高利回りが期待できる金融商品として人気のあったMMF(マネーマネジメントファンド)もマイナス金利の影響で、運用の停止、投資家へ償還の方向で進んでいます。

安全で利回りの良い金融商品はマイナス金利の影響で姿を消すことになります。そこで、より自分のお金は自分で守り育てる意識を高めていくことが大切になってくるのだと思います。

マイナス金利がこのまま続き、更にマイナス幅が拡大することになれば、預金に手数料を払わなくてはならない時代が来るかも知れません。そうならなくても、他の手数料が高くなる可能性はあるでしょう。今後は、銀行、生命保険会社、証券会社といった金融機関のお知らせは、目を通すようにしましょう。

マイナス金利のメリット

マイナス金利になれば、銀行はお金を貸し出そうとします。そこで企業や個人のお金が動いて景気回復、デフレ脱却ができたら…というシナリオを日銀は描いています。マイナス金利になれば、預金金利は低いのですがその分、借り入れの金利も低くなるということです。

●住宅ローンは……
マイナス金利を受けて、各銀行では住宅ローン金利を引き下げ、10年固定金利は1%を割るようになりました。とはいえ、頭金も十分に貯まっていないのに金利だけで購入に走るのは考えものですが、頭金を貯めていた人には機が熟したとも言えるでしょう。

現在注目されているのが、住宅ローンの借り換えです。金利が1%違えば、残高によっては利息も大きく違いますから、金利の高い住宅ローンを借りている方は検討するのも一案です。

●住宅ローン借り換えの目安
・住宅ローンの残高が1,000万円以上
・返済期間の残りが10年以上
・現在の住宅ローンとの借り換えた場合のローンの金利差が1%以上

上記に当てはまる方は、銀行で借り換えの試算をしてみてはいかがでしょうか。借り換えには諸費用が発生しますので、その分も含めてどれだけお得になるのかもチェックしましょう。

●住宅以外のローン
マイナス金利になって下がるのは住宅ローンがほとんど、フリーローンやキャッシング、リボ払いの利率は15%前後と依然として高いままです。新たな借り入れや利用は避け、できるだけこれらの借り入れを優先して返済していきましょう。

そして4月は家計費見直しのチャンスです。家計を見直して、金利が付かない分ムダを省いて金利分以上を捻出しましょう♪

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。

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