――のび太たちは自分たちだけの世界を求めてタイムマシンで7万年前に旅立ちますが、小島さんは行ってみたい時代はありますか?

9年前ですね。2007年に僕のギャグが流行ったんですが、いろんな番組に出させていただいたもののスベり続けましたから。今なら少しはいろんな経験をして、前よりは周りも見えるようになってきたので……あくまで戻れるならなのですが。7万年前にいけるのであれば、ギャグを作って7万年後の現在まで流行らせたいですね。現代で流行の入れ替わりが激しいのは人口が多いからだと思うんです。今回の映画だと7万年前には5人から始まります。そこで全員に浸透させれば支持率100%なので、ギャグで攻めていきたいですね。

――入れ替わりが激しい……。そんな浮き沈みを経験された「一発屋芸人」のみなさんとはたびたび「一発屋会」を開かれているとか。

先日集まった時には、「『一発屋』が一発当ててから4・5年目に訪れる苦悩」というのがテーマになりました。1年目はバーっと仕事があって、2・3年目まではなんとなくそのまま仕事があるんです。でも4・5年目になるとそれが切れてきて、いよいよ新しいことにチャレンジしないといけない年になってくるんですよね。ちょうどAMEMIYAさんがその時期にあたるので、そんな話になったんです。

解決策として出てきたのは、「ポジティブでいること」。「一発屋」はブームを過ぎると後ろ向きになりがちなんですね。それで勝手に世間を敵だと思い込んで、「どうせおれなんか仕事ねーよ」とふてくされてしまうんです。でも、逆に仕事がないということは自分の時間を有効利用できるので、そこで自分の趣味とか興味を広げていくことが仕事につながっていくこともあるんですよ。

――自転車、ジムでのトレーニングと、ブログでは趣味のお話も多いですよね。そういえば、最近は裸でコーヒー豆をひいている写真を拝見しました。

もともと喫茶店が好きだったんですが、ふとしたきっかけで試しにひいてみようと思い立ったんです。そうしたら思いのほかひく時のゴリゴリの感覚がすごく気持ちよくって。それで、朝いつもトランクス一丁で体重を測るので、その時にこの姿でひいてみたら「あっ、これいいかも!」と思って写真に撮るようになったんです。自分の体の成長過程もわかるし、コーヒー好きなんだというのも伝わるし、いつもやっているTwitterより反響もありました。今ではこれを楽しみにしているという人もいてくれているようで、ひかなかった時に「ひけよ!」というご意見も。なので、しばらくはひいていこうと思います。

――「一発」を乗り越えた小島さんのこれからの目標は何でしょうか?

70・80歳になっても海パンでそんなの「そんなの関係ねぇ!」って言い続けたいですね。今は、僕がブレイクした当時の小・中学生たちが若いママとかになって親子で見に来てくれたりしているんです。それを3世代にして孫と一緒に見にきてもらえるよう、健康管理にいっそう気をつけたいですね!