Apple Watchが登場したことで活気づいているスマートウォッチだが、現在のところ業界と一般ユーザーの温度差は大きいように感じる。というのも、スマートウォッチを普段からつけている人をほとんど見ないのだ。これは筆者の観測範囲の問題だけではないだろう。その理由はさまざまあるが、ひとつには「腕時計型である必要がない」からではないかと筆者は考えている。スマートウォッチは現在のところ、スマートフォンの子機にすぎず、ならばポケットからサッと取り出せるスマートフォンで十分に間に合うのだ。

そんな伸び悩むスマートウォッチ市場に、ひとつの可能性が見えてきた。メーカーやキャリア各社が相次いで発売しているキッズ向けスマートウォッチである。スマートフォンほど多機能ではないが、親のスマートフォンと通信できる程度の性能を持ち、防犯に役立つ。キッズケータイと違って腕時計型なので、子どもが紛失する心配も少ない。すべての要素が合理的に噛み合っていて、これでこそスマートウォッチである意味があるというものだ。

筆者が子どもになるしかない!

KDDIが3月下旬に発売する「mamorino Watch」も、そんな子ども向けスマートウォッチだ。時計や防犯ブザー、メールなど基本的な機能を備えるほか、音声通話ができるのが特徴である。また、歩きながらの操作を防止する機能なども搭載している。

「mamorino Watch」3月下旬以降の発売を予定

しかし、実際のところ音声通話はどの程度快適に使えるのか。タッチ操作のしやすさはどんなものなのか。本当に"歩きスマウォ"を防げるのか。そのあたりは実際に使ってみないとわからない。

3月下旬以降に発売するということだが、mamorino Watchをお借りする機会があったので、さっそく使ってみよう。

……といっても筆者には子どもがいない。じゃあどうするか。

子どもになりきって、自分が使うのである。

自分で使います

違和感しかない

mamorino Watchのポップでキュートなデザインとオッサンのビジュアルが絶望的に合っていないが、そこはご容赦願いたい。