ツイートしなくてもいいTwitter?

Twitter Japanでは、これまでTwitterを使ってこなかった人を新規に呼びこむだけでなく、使っていたけれどやめてしまった人も連れ戻す、いくつかの面白い試みを開始している。前述のニュースもそのひとつで、ツイートの多い話題のニュースをピックアップして、それに対する人々のつぶやきと一緒に閲覧できるようになっている。ツイート(投稿)が続けられない人にも、このキュレーションサイトのような使い方でTwitterが継続できる。牧野氏はこのほかにも「いまテレビに出ていたアイドルの名前は? 話題の商品、正直なところ皆の評価はどうなの? といった疑問に即座に答えを出す、リアルタイム検索のような使い方もできる」と解説する。Twitter Japanでは、Twitterの多面性を利用した使い方をアピールすることで、アクティブユーザー数のさらなる増加を狙っている。

昨年7月からiOS/ Android向けに提供が開始された「ニュース」。Twitter Japanでは、ツイートしなくても楽しめるTwitterの多面性をアピールしている

また、今後は動画広告の収益増にも期待がかかる。同社がいま「Vine」とともに注力しているのが、スマートフォンやアクションカメラ「GoPro」と連携して動画を配信できる「Periscope」だ。Twitterのタイムラインに映像を配信でき、フォロワーなどからコメントも得られる仕組みになっている。笹本氏は「PeriscopeはTwitterの新たな表現方法のひとつになる。2016年はビデオ、映像の元年にしていきたい」と意気込んだ。

動画をタイムラインに生配信できる「Periscope」。もともと単体のアプリとして提供されていたもので、Twitterとの連携が強化された

笹本氏は、最後に「一般の個人ユーザーの皆様が、我々にとってのクリエイター。さらに安心安全に使えるTwitterにしていく。折をみて、また新しい取り組みをご紹介できれば」と話していた。