はさみで刺されながらサソリを食す

両のはさみで威嚇でもしてきそうな「サソリネギマ」(1本/税込500円)と対面。サソリには毒があるというイメージなのだが、食べても大丈夫なのだろうか。広報担当者に聞いてみると、「サソリには毒がない個体もいます。さすがに食用に用意されたサソリに毒はありませんよ」とのこと。

「サソリネギマ」(1本/税込500円)

思い切って頭から食べると、両腕のはさみが口の中に刺さる。匂いなどはなく、エビの殻を食べているようだ。内臓は苦味と酸味が合わさった独特の味わいなので、ぜひ体験してみてほしい。

1匹が大きくて、ひと口では収まらない

6種類の昆虫の素揚げは歯ごたえがスゴい

同フェアの目玉料理である「6種の昆虫食べ比べセット」(税込1,200円)は、「バンブーワーム」「ゲンゴロウ」「イナゴ」「コガネムシ」「サソリ」「カイコ」の素揚げをのせた一皿。まるで昆虫標本のようだ。

「6種の昆虫食べ比べセット」(税込1,200円)は、虫のオールスターだ

筆者がオススメするのは、竹を食べて育つという「バンブーワーム」。見た目は芋虫のようなので、抵抗をもつ人もいるかもしれないが、サクサクとした軽い食感と程よい塩味はスナック菓子を連想させる。

スナック菓子のような「バンブーワーム」

「ゲンゴロウ」はかなり固いので食べるときに注意してほしい。「コガネムシ」は、羽がぱりっと仕上がっているので、食べ応えがあった。

「ゲンゴロウ」はかなり固い

揚げた羽がぱりっとしている「コガネムシ」

絶対に無理だと思っていたが、いざ食べてみると意外といけた昆虫食。特に「バンブーワーム」はお酒のおつまみにあったら注文したくなるほどだ。さまざまな虫を食べた結果、なんだか新しい世界が開けた気さえしてくる。同フェアは3月末までの開催を予定している。未知なる味覚との出会いに、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。