説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『SIMロック解除ってどうやるの? いくらかかるの?』という質問に答えます。

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総務省が2014年10月に発表した「SIMロック解除に関するガイドライン」には、SIMロック解除の義務化が盛り込まれています。この規定により、2015年5月以降に発売された機種は購入後6カ月(180日)経過すると、利用者は無償で端末のSIMロック解除を受けることができます。

対象は「2015年5月以降に発売されたSIMロック解除機能を搭載した端末」ですから、iPhoneの場合、既発売の機種(iPhone 6など)は除外され、2015年9月25日発売のiPhone 6sおよびiPhone 6s Plusが該当します。つまり、発売日当日にiPhone 6s/6s Plusを契約した場合、2016年3月23日からSIMロック解除を申し込めることになります。

SIMロック解除は、iPhone固有のID(IMEI/MEID)を確認できればオンライン処理が可能です。無償で受けることができますが、日本でiPhoneを取り扱うキャリア(ソフトバンク/au/NTTドコモ)のいずれもWEBでの申込みが条件となります。コールセンターやキャリアショップの店頭で申し込んだ場合、事務手数料(3,000円)を請求されるため注意しましょう。

なお、SIMロック解除を受けるときには、端末購入から6カ月以上経過していることにくわえ、契約者本人の購入履歴を確認できる端末であること、利用料金の支払い実績が確認できること、ネットワーク利用制限などの各種ロックがかけられていないこと、解約済の場合は解約日から3カ月以内であることが条件とされます。

iPhone 6s/6s Plusユーザは、契約から6カ月経過するとSIMロック解除を無償で請求することができます(画面はauユーザ用のSIMロック解除可否判定ページ)