説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『壊れたiPhoneも下取りしてもらえるの?』という質問に答えます。

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ここ日本では、一部のキャリアが「壊れたiPhone」の下取りプログラムを提供しています。ソフトバンクが実施する「故障端末買取キャンペーン」では、水没や重度の破損により電源が入らなくなったiPhoneでも、Tポイントの付与という形で買い取りを行います。

このキャンペーンは、iPhone以外/他社取り扱いのスマートフォンも対象になりますが、申込時に同社との通信サービス契約がなければならず、買い取りは1人あたり最大9999ポイントまでという制限があります。改造している端末、基盤が断裂するレベルで破損している端末も買い取り対象外となるため、最後の手段という認識のほうがよさそうです。

買い取り価格を追求するのならば、iPhoneを修理してから通常の下取りプログラムを利用したり、ショップへの売却を検討したほうがいいでしょう。フロントガラスの交換程度で済む場合には、下取り/買い取り価格が修理費用を大きく上回る可能性があります。故障したiPhoneの高価買い取りをうたうショップもあるようですから、調査する価値はあります。

米タイム誌の情報によると、Appleみずからが故障したiPhoneの買い取りプログラムを実施するそうです(リンク)。米国で導入済の下取りプログラムを拡大する形で実施されるようで、支払いはApple Storeで使えるストアクレジットの形となりますが、下取り価格はiPhone5sが50ドル(1ドル=113円で約5,650円)、iPhone6が200ドル(約22,600円)、iPhone6 Plusが250ドル(約28,250円)ですから、修理費を考慮すると競争力ある買い取り価格といえそうです。

ただし、同プログラムはAppleが正式に発表したものではなく、下取りプログラム自体が日本では未導入です。急ぐ場合には、キャリアや街中のショップが提供する買い取りサービスを選択することが現実的です。

壊れたiPhoneでも下取りに出すことは可能ですが……(写真はイメージです)