説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「他のiOSデバイス上でAppをダウンロードしました」と通知されました!?』という質問に答えます。

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iPhoneやiPadなどiOSが動作する端末(iOSデバイス)は、Appleがソフトウェアアップデートの形で配布するものをのぞき、アプリのダウンロード元はApp Storeに限定されています。アプリ配布ルートを1箇所に限定することで、アプリの品質を保つとともにウイルス混入などセキュリティ低下を予防しています。

App Storeからアプリをダウンロードする場合、Apple IDが必須です。Apple IDは最大10台のデバイス(パソコンはそのうち5台まで)に登録できるため、1人で複数のiOSデバイス/パソコンを所有している場合、同じApple IDを登録しておくことが多いはずです。そうしないと、有料アプリをApple IDごとに購入するようなことになりますから、余分な出費が生じます。

質問にあった「他のiOSデバイス上でAppをダウンロードしました」という通知は、手もとのiOSデバイス(iPhone)にインストールされていないアプリが、同じApple IDを利用している他のiOSデバイス/パソコンでダウンロードされたときに表示されます。つまり、そのような端末を利用できる立場の人間、具体的には家族や親しい友人によってアプリをインストールされたことの警告です。

iOSデバイスの設定にもよりますが、無償アプリはパスワードの入力なしにダウンロードすることが可能です。iPhoneと異なり、パソコンやiPadは家族で共有するためにパスワード保護していないことが多いため、このような事態は起こりえます。もっとも、Apple IDが外部に漏えいしている可能性もありますから、念のためどのようなアプリがダウンロードされたか、App Storeの履歴で確認しておきましょう。

家族共有のパソコン/iPadでアプリがダウンロードされると、このような通知が届きます