【レポート】

JALが29歳・30歳の女性に行う研修とは?

1 強みを発見すると、なぜ働きやすいのか

 
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アラサーといえば、仕事や生活の変わり目で悩む頃。特に女性であれば、結婚や出産などいろいろな問題がふりかかってくる。日本航空では、そんな悩める29、30歳の女性を対象にした「ワークライフマネジメント研修」を行っているときいて、一体どのような内容なのか、日本航空 人財本部 安部やよいさんに話を伺った。

日本航空 人財本部 安部やよいさん

――ワークライフマネジメント研修について、なぜ対象が29歳、30歳だったのですか?

女性がライフイベントをむかえる一般的な年齢という調査をもとに、この年齢の社員を対象に研修しています。2日間のプログラムで、「自分の強みを発見する」「社内の先輩女性社員からの話」「社外の講師を招いての講話」などを行いました。

――どのような内容になるのですか?

今年は、C'sPORT森田由美子さんの強み診断プログラム「わたしの32」を取り入れた研修を行います。診断に答えると、32の漢字が強み順に並ぶ結果が出ます。例えば「解」であれば、「飽くことのない探究心がある」、「和」であれば「気がつくと私は自然と周囲を和ませている」など、32の漢字に意味がそれぞれにあり、自分の強みが何なのか、客観視できるのです。この結果を使ってチームを作り、課題解決を目指すプログラムとなります。

「強み診断」で浮かび上がってくる漢字

――強みを発見することが、ワークライフマネジメントにつながるのでしょうか?

受講者の環境は様々です。結婚や出産により、働くことに困難を感じた際に、「自分にはこんな強みがあるから、発揮できるようにがんばろう」と思ってもらうことが大切です。それぞれ自分でも、得意分野は認識していると思いますが、研修の中で強みが顕在化すると、実際の行動につながるようになります。

30歳前後となると責任もついてくるし、ある程度仕事に自信が出てきたり、悩みが今までより難しくなったり、心が動く時期だと思うんです。実は私もちょうど31歳の時に、会社をやめようと思ったことがあります(笑)。でも、とても素敵な上司に出会ったことがきっかけで、立ち直れたんです。あの人に会わなかったら、辞めてしまっていたと思います。だからこの研修が、私にとっての上司との出会いのような、きっかけになればと思いますね。

――女性の方が、責任を持つことを想定していなくて悩んでしまったりとか……

あるのではないかと思います。そして教えてもらうことが難しいと考えて、一人で悩んでしまう……。まさにそういうときのために、強みを見つけて、キャリアをデザインしてほしいです。

ワークとライフのバランスだけでなく、マネジメントを行う

――同世代の男性はいかがでしょうか?

男性も悩んでいると思います。ただ、今回の研修はライフイベントにフォーカスしているので、女性だけを対象にしています。

実はもうひとつ、30代全般に行っている「仕事いきいき研修」というものがあります。これもまさにキャリアデザインのための研修で、グループ会社も含む30代全員が対象となっています。まずは今までを振り返った自分史をつくってもらって、どんなときに自分が一番いきいきしていたか、振り返ります。そして、それが自分のキャリアを作る上で、どういった形であればいきいきできるかを考え、最後は5年後の理想像を描いてもらう、というものです。5年後の理想のためには何が必要なのか洗い出して、明日からいきいき働こう、というメッセージを届けています。

――ワークライフマネジメントのコツ、極意みたいなものは

ワークとライフのバランスをとるだけでなく、「マネジメントする」という意識が大事だと思います。また、仕事をする動機は人によって異なりますよね。生活のためにという方もいれば、仕事が好きで頑張る方もいるし、家族や社会のために、という方もいる。それだけ違うのだから、一緒くたに考えないで、違いを理解することだと思うんです。そして互いの強み弱みを共有して、「あの人はこういう強みだから任せよう」「こういう弱みだからフォローしよう」というチームワークを築けば、マネジメントを行っていけると思います。

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目次
(1) 強みを発見すると、なぜ働きやすいのか
(2) ここ1年、働く女性を取り巻く環境に変化は

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