【レビュー】

Windows 10 Insider Previewを試す(第41回) - 多くのバグを修正し、多数のバグが依然として残るビルド14257

 

2016年2月3日(現地時間。日本は4日早朝)、MicrosoftはWindows 10 Insider Preview ビルド14257をリリースした。2016年初のビルド11099まで振り返ると、毎週新ビルドをリリースしてきたことになる。事実上、"週刊Windows 10 Insider Preview"だ。今回、もとい今週も目に見える大きな変更点はなく、各種バグフィックスに留まっている。

週刊Win10 IPは3歩進んで2歩下がる

今回も公式ブログの発表を元にビルド14257で修正されたバグから紹介する。

Microsoft Engineering Systems Team担当CVPのGabriel Aul氏の説明によると、ビルド10525から加わった「Compression Store(メモリー不足時に不要な部分を圧縮して、ディスクページング時のパフォーマンスダウンを抑える技術)」が起因となるアプリケーションのクラッシュを改善したという。筆者は未使用のため本バグに出くわしていないが、説明ではGitのWindowsクライアントである「Git for Windows」などで発生していたそうだ。

「設定」の<パーソナル設定/スタート>に並ぶ<よく使われるアプリを表示する>は、スタートメニューにお薦めのユニバーサルWindowsアプリを表示する設定項目だが、こちらがオフの状態でも表示されていたという。また、<パーソナル設定/ロック画面>からロック画面をカスタマイズした際に、<ロック画面にトリビアやヒントなどの情報を表示する>をオンにしても正しく動作しない点を合わせて修正した。

<よく使われるアプリを表示する>をオフにしても、スタートメニューに「おすすめのアプリ」が表示されていた

<ロック画面にトリビアやヒントなどの情報を表示する>が正しく動作していないという。なお、Windowsスポットライト選択時に同機能は動作しない

個人的に嬉しいのが、DPI変更時にアイコンの位置がおかしくなってしまう問題を修正した点である。筆者は現在4Kディスプレイと複数のFHDディスプレイを組み合わせて使用しているが、画面撮影の関係から96DPI(100パーセント)の状態で使用してきた。それでも加齢による視力低下も相まって、4KディスプレイはPCゲームか動画鑑賞、もしくはPDFファイルによる著者校正にしか用いていない。たまにDPIを変更すると、前述のようにアイコンの位置が別のディスプレイに移動するなど困り果てていたのである。Aul氏が説明する「100パーセントから150もしくは175パーセントに変更する際に発生する」を検証したところ、確かに別のディスプレイに移動するといった問題は改善していた。

こちらのバグには一切気づかなかったが、圧縮フォルダーに右クリックもしくは[Ctrl]+[V]キーでファイルを貼り付けても動作しない問題も修正されている。筆者が疑問に感じるのは、Windows開発チーム陣がどのような経緯で、圧縮フォルダーに影響をおよぼすコード変更を行ったのだろうか。察するにクリップボードの機能拡充などを試しているのだろう。筆者の環境に限った現象かもしれないが、ビルド14251ではWebブラウザーとテキストエディターの間でクリップボードに関するエラーが発生し、アプリケーション側の問題かと報告を控えていた。ビルド14257にアップグレードして数時間程度だが、同様のトラブルには出くわしていない。

その他の修正点として、アクションセンターの<接続>アイコンが復活し、Microsoft Edgeの「F12開発者ツール」が使用可能になった。

アクションセンターの<接続>アイコンが復活した。しかし、マルチディスプレイで使用していると正しく表示されない問題は改善していない

次はビルド14257でMicrosoftが認識している問題を紹介する。「設定」の<更新とセキュリティ/回復>に並ぶ<このPCを初期状態に戻す>を実行すると、PCが動作しなくなり、Windows 10の再インストールが必要になるという。ビルド14251時点で発生し、ビルド14257でも依然として残っているため、Windows Insider Program参加者は注意してほしい。Aul氏は次のビルドで修正すると述べている。

サインイン時に現れる「WSClient.dll」を起因とするエラーダイアログは本ビルドでも修正されていない。こちらはビルド11102から発生したバグだが、Aul氏は「次のビルドで~」と同じ言葉を繰り返していた。優先順位が低いため放置していると思われるが、対処方法は以前の記事を参照してほしい。

致命的と思われるのが、Surface Pro 4やIntel RealSenseなどを用いて行うWindows Helloの顔認証が動作しない点だ。またフロントカメラを利用するアプリケーションも同様に正常動作しない。筆者はIntel RealSenseを所有していないが、この点については「次ビルドで~」といった発言はないので、利用者は一時的にスローリングに切り替えるか、PINなどによるサインインを用いることになる。

最後は機内モードに関する問題だ。PCにサインインした際、Wi-Fiが有効な状態でも機内モードがオンになるというもの。実のところビルド10586でも同様の問題が発生し、延々と改善されない問題の1つとして有名だった。Aul氏は「プラットフォームからの応答でUIの表示状況を切り替えるタイミングの問題」と説明している。機内モード機能自体は問題なく動作するものの、この点も早期改善を期待したい。

なお、筆者が試した限りでは「設定」の<システム>など一部の項目を選択すると、「設定」自体がハングアップする問題が多発するようになった。これが一時的なものなのか、本ビルドから発生するバグなのか判断できないが、Windows 10 Insider Previewをお試しの方は注意してほしい。

阿久津良和(Cactus)

前回の記事はこちら
・Windows 10 Insider Previewを試す(第40回) - 1週間で新ビルド? いくつかのバグを修正したビルド14251
http://news.mynavi.jp/articles/2016/01/28/windows10/
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Windows 10 すべてがわかる特集記事はこちら
【特集】~インストールから設定・活用まで~ すべてが分かるWindows 10大百科
http://news.mynavi.jp/special/2015/windows10/
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