AOSデータは、マイナンバーなどの個人情報を含むファイルを定期的に検査する「マイナンバーファインダー」を2016年2月24日より発売する。本稿は、その機能を簡単に紹介するとともに、同時に開催されたマイナンバーセミナーについても紹介しよう。

図1 マイナンバーファインダー

AOSのマイナンバーソリューション

最初に登壇したのは、AOSリーガルテック代表取締役社長の佐々木隆仁氏である。

図2 佐々木隆仁氏

佐々木氏は、冒頭、ことわざの「歩めば土つく」を紹介した。この意味は、何か行動をすれば、それに伴いわずらわしいことが生じる、である。これをマイナンバー制度に当てはめ、さまざまな恩恵と、低下が続く日本の国際的なIT競争力の巻き返しになるともいわれるが、セキュリティや情報漏えいへの不安も指摘される。まさにこれが「土」となる。

佐々木氏は、2015年6月の米国社会保障番号の漏えい(2,150万人分)事件や、2014年1月の韓国大手クレジットカード会社から延べ1億人超の個人情報が漏えいした事件を紹介した。土どころか、泥まみれといった感さえある。今後、日本ではこのような被害を想定しながら歩んで(場合によっては、走る必要もあるだろう)いかなければならない。そこで、ついてしまった土を払い、足をきれいにしていくか、そのためのソリューションをAOSが提供していくと語った。

図3 AOSのマイナンバーソリューション

収集、保管、利用、廃棄というマイナンバーの管理サイクルに合わせ、安全・安心してマイナンバーを扱うためのソリューションである。今回のセミナーでは、これらが解説された。