【レポート】

餃子の街・浜松のご当地パン「餃子パン」には餃子好きの愛が詰まっていた!

観月陸  [2016/02/01]

静岡県浜松市が餃子の街であることは誰もが知るところであるが、なんと「餃子パン」(税込150円)なるものまで存在すると聞くと、「えっ!? 」と驚く人も多いのではないだろうか。

餃子を中に包み込んだ「浜松餃子パン」(税込150円)

ベーカリーの社長は浜松餃子が大好物

作っているのは、静岡県掛川市に本店を置く焼きたてパンの店「パンの郷(さと)」。県産の食材を使用したパンや焼菓子が評判の名店で、近年では袋井市を中心に栽培されているマスクメロンの最高級品種「クラウンメロン」の果汁を生地とクリームに練りこんだ「メロンアップ」(税込180円)等の詰め合わせを用意し、ふるさと納税にも協力している。

「メロンアップ」(税込180円)は首都圏の百貨店や東名、新東名高速道路、新幹線の駅でも販売している

そんな静岡LOVEなベーカリーゆえ、餃子パン開発に挑んだのも納得だが、開発に着手した理由についてうかがったところ、「浜松餃子が社長の好物だったから」となんともぐっとくる回答が返ってきた。とはいえ、パンで餃子をおいしく食べる方法を考えるも一筋縄ではいかず。試行錯誤の過程では、サンドイッチのように食パンに挟んだところ乾燥してカチカチになったこともあれば、中の具だけパンに包んでみたところただの肉まんになったこともあったんだとか。

最終的に、焼く前にパン生地で冷凍状態の浜松餃子を皮ごと包み、蒸しながら焼き上げたところこれが大正解! パン生地はモチモチ、中の餃子にも程よく火が通り、餃子本来のジューシーさも損なわれないという仕上がりで、「これなら人気が出るに違いない! 」と、2009年8月に正式に販売をスタート。折しも、浜松餃子が全国区になり始めたころであったのだそう。

パンには浜松餃子最大手の餃子を使用

ちなみに、使用している餃子は浜松餃子最大手である「五味八珍」のもの。直納してもらった餃子を本来の味を邪魔しない、シンプルな食パン用の生地に包んで製作する。主な味付けはラー油と餃子のタレだ。こうしたこだわりが功を奏し、餃子好きな客にも好評で、パーティーフードとしてサンドウィッチなどのオードブルと一緒に購入していく人も多いんだとか。

また、県外から買い求めてやってくる客も多いとのこと。一部ファンの間では、手を汚さずに餃子を食べることができることから、「手持ち餃子」の愛称で親しまれているというのが微笑ましい。

左から順に、「掛川梅干しあんぱん」「とろけーる」

店にはその他にも珍しいパンがいっぱい。梅の名所が豊富な掛川市育ちの梅で作った梅干しを、180年の歴史がある同店特製のこしあん入りあんぱんにトッピングした「掛川梅干しあんぱん」(税込160円)や、介護食や離乳食にもうってつけな牛乳に溶かしてパン粥として食べることのできる「とろけーる」(税込90円)なんかは、ここでなければ手に入りそうにない。

本店の他、掛川店や磐田工場直売所などでも販売しているとのことなので、静岡を訪れる際は、ぜひ一度来店してみてほしい。

※記事中の情報・価格は2016年1月取材時のもの

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