パソコンやクラウドがビジネスの中心になった今も多くの方が毎日使っているノート。

名刺交換やメールの作法はビジネスマナー研修で教わることがあっても、仕事におけるノートの使い方を丁寧に教えてもらう研修はあまりありません。学生時代の板書を中心としたノートの使い方とビジネスシーンにおけるノートの使い方は根本的に違います。私自身、社会人になってから10年間で約50冊のノートを書き記してきました。

膨大な記録ですが、今でも読み返すと新しい気づきがあるものです。今回は手前味噌ですがノートとどっぷりと付き合ってきた私なりの仕事ノートの選び方と使い方をご紹介します。この春新社会人になる方や今まで何気なくノートを使っていた方必見です。

仕事ノートの選び方

オフィスの備品のノートを使うのも決して悪くはないのですが、自分の大切な仕事を支えるノートはぜひご自身でご自身に合ったノートを選んでいただきたいと思います。と言われてもゼロから自分に合ったノートを探すのはなかなか難しいのでいくつかガイドをお示しします。

キーワードは「A5サイズ、方眼、80ページ以上」です。

キーワードは「A5サイズ、方眼、80ページ以上」

■A5サイズが丁度良い
日本のビジネスシーンではA4やA3などA列と言われる規格が主流で、資料をプリンターで印刷するときにもA4やA3の紙が使われることが多いですよね。この規格とノートを合わせるとプリントアウトした資料を貼ったり挟み込んだりする際の相性がよくなります。

オススメしたいのはA5サイズ。持ち運ぶ際にはコンパクトに、書くときは大きく書けるというバランスが丁度良いサイズです。ノートに書き込んだメモなどをみながらパソコンで作業をする際にも横に置きやすいサイズです。

■文字以外も書くから方眼を使う
一般的にノートというと横の罫線が入っているものをイメージされる方も多いと思いますが、仕事ノートには方眼がオススメです。仕事ノートは文字だけでなく、アイデアを形にする際のイメージやラフスケッチ、また矢印がたくさんのフロー図など文字以外の要素もたくさん書き記すことになります。

横罫線のノートはあくまで文字を書くことに主眼を置かれたレイアウトですのでイメージやフロー図とは少し相性がよくありません。イメージでアイデアを膨らませる時にも横罫線が視界に入っただけで、文字でアウトプットを出そうと思考が引っ張られてしまいます。イメージや図を書くのにも、文字を書くのにも適している方眼のノートを選びましょう。

文字以外も書くから方眼を使う

■枚数は80枚以上を選んでノートの世代交代を最小減に
仕事ノートはメモや備忘録から仕事で使う様々な数字、またノウハウやアイデアなどとにかくなんでも記入して自分の脳の代わりになるくらいの存在に仕立てあげましょう。一日で多い時で10ページほど書くこともありますが、もともとのページ数が少ないとすぐにノートを使い切ってしまい、新しいノートと世代交代をすることになります。

ノートが増えれば増えるほど「あれ? あのメモは前のノートだっけ?」「あっ先月ノートに書いたのに今手元にない!」など情報の管理は困難になりますので、できるだけ一冊のノートを長く使うためにも80枚以上のノートを選んでください。

枚数は80枚以上を選んでノートの世代交代を最小減に

■ノートは分冊同時使いをしない。時系列で1冊にまとめる
ノートは顧客別や用途別など複数冊を持ちたくなりますが、複数冊を使い分けるのは上級テクニックです。仕事ノートに慣れるまでは分冊せずに1冊のノートに時系列で書き込んでいくようにしましょう。

私のオススメはスタロジーのエディターズシリーズ 365デイズノート、LIFEのノーブルノート、コクヨのキャンパスノート(方眼罫)です。