【レビュー】

オーテクのオンイヤーヘッドホン「EARSUIT」を聴き比べ - ウッドとステンレス、それぞれの個性を堪能

1 シカモア材を使用したATH-ESW950

滝伸次  [2016/01/27]
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オーディオテクニカは2015年秋、ヘッドホンのラインナップを大幅に刷新。スーツファッションにもカジュアルファッションにもマッチするオンイヤー型ヘッドホン「EARSUIT」(イヤスーツ)シリーズもリニューアルされた。登場したのは、ウッドハウジングモデル「ATH-ESW950」とステンレス製ハウジングモデル「ATH-ES750」の2機種。さっそく実力を検証してみようと思う。プレーヤーにはソニーのハイレゾウォークマン「NW-ZX100」を使用。ハイレゾ音源に加え、CDから作成したFLAC(44.1kHz/16bit)ファイルを試聴した。

ウッドハウジングを採用した「ATH-ESW950」。実勢価格は43,000円前後(税込)

ステンレス製ハウジングを採用した「ATH-ES750」。実勢価格は27,000円前後(税込)

シカモア材を使用したATH-ESW950

ATH-ESW950は、ウッドハウジングを採用した密閉ダイナミック型ヘッドホンだ。ハウジングの木材はシカモアの無垢材から削り出されている。シカモアと言えば、高名なバイオリン「ストラディバリウス」にも使用されている木材。音に対する期待が否が応でも高まるところだ。一体型ヨークの42mm径ドライバーユニットを採用し、ハイレゾ音源の再生をサポートしている点も特徴である。

高級楽器にも使用されるシカモアの無垢材から削り出されたウッドハウジング。高級感を演出してくれる

ラムスキンのイヤーパッドは柔らかく肌触りが良い

暖かみのある上質なサウンド

外観がイメージさせるとおり、バイオリンやアコースティックギターなどの弦楽器の再生はやはり得意だ。バイオリニスト 千住真理子による「イザイ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(FLAC 96kHz/24bit)」を聴いてみると、バイオリンの豊かで艶やかな音色を堪能できる。解像度が高く低域から高域まできっちり音が出ているため、細かなニュアンスまでよく聴き取れる。高音の伸びもよく、音の余韻の再現も見事だ。

ピアノ曲もよい。グレン・グールド「バッハ ゴールドベルク変奏曲(FLAC 44.1kHz/16bit)」は、オンイヤー型ならではの距離感の近さが良い方向にはたらき、ピアノの音が際立って聴こえてくる。また、解像度の高さゆえダイナミックかつ精緻なタッチが見事に表現される。音の立ち上がりもよいので速いパッセージの再現性も良好だ。グールドがあえて選んだという、ヤマハ製ピアノのやや硬質な音もよく再現されているように思う。

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インデックス

目次
(1) シカモア材を使用したATH-ESW950
(2) 温かみのあるサウンド
(3) ステンレス製ハウジング採用のATH-ES750
(4) 弦楽器はやや苦手か
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