800万画素カメラと本格的な撮影ができるカメラアプリ

携帯電話やスマートフォンに欠かせないカメラアプリも進化。Windows Phone 8.1 Updateでもバースト撮影などを楽しめたが、Windows 10 Mobileでは新たにHDR撮影が可能となった。ほかにも、露出補正やシャッター速度変更、ISO感度やホワイトバランスの調整、タッチした場所のフォーカス指定といった機能も利用できる。アプリ内の「レンズ」ボタンからは、Windows ストア上のカメラ機能拡張アプリをインストール可能だ。インストールしたアプリは、同じく「レンズ」ボタンから使える。MADOSMA Q501/Q501Aは、ともに800万画素のメインカメラを備えており、この新しいカメラアプリならば、そのスペックをしっかり引き出してくれそうだ。

ホワイトバランスやピント合わせ、ISO感度や露出補正などを細かく指定できるようになった標準のカメラアプリ

標準カメラアプリによる撮影例。この日は曇天で、あまり明るくない環境下だったが、細かい描写ができている

Webブラウザは「Edge」に、Xbox MusicはGrooveミュージックに

このほかにも、いくつかのアプリが変化している。有名なのは、Microsoftの新しいWebブラウザ「Microsoft Edge」だろう。MicrosoftはEdgeにおいて、Webブラウザで広く使用されている、デファクトスタンダードな機能の実装を積極的にサポートするとしているが、現在のところはシンプルな作りだ。

Webブラウザ「Microsoft Edge」でマイナビニュースを開いたところ

「Xbox Music」として提供していたMicrosoftの音楽サービスは、「Grooveミュージック」という名称に変更。日本ではサブスクリプションサービスやOneDrive上ファイルのライブラリ化には対応していないようだが、MP3やMP4、WMAなどの非可逆圧縮ファイルのほか、可逆圧縮を採用したFLACも再生可能。ストレージ内や、Windows ストアで購入した楽曲を再生する際の標準音楽プレーヤーとして活躍してくれるだろう。

標準の音楽アプリ「Grooveミュージック」。FLACを再生できるなど、ローカルファイルの再生用としても優秀

PC用のWindows 10日本語版において、2015年11月のアップデートで導入されたパーソナルアシスタント「Cortana」は、後発だけあって、他社の良いところを吸収しようとしている印象が強い。iOSのSiriが備えるインタラクティブな会話能力と、AndroidのGoogle Nowが持つ情報の先読み能力を合わせたような構成となっている。現状の音声認識制度はそこそこで、Cortanaの想定からちょっと外れた聞き方だとおかしな結果が帰ってくることもある。Windowsファミリーから得られる情報の蓄積によって、さらにCortanaが賢くなっていくことを期待したい。

Microsoftのパーソナルアシスタント「Cortana」。まだまだ発展途上だがこれからの進化に期待したい