Bing Maps導入で使いやすくなった“マップ”

Windows Phone 8.1 Updateを搭載した前機種「MADOSMA Q501」は、4年ぶりに登場したWindows Phoneということで、出来栄えが気になるアプリをいくつか搭載していた。なかでも地図アプリは、含まれる日本の情報が足らず、地名の表記もばらばら。フォントも日本国内向けのものではなかった。その完成度には多くの問い合わせが寄せられ、マウスコンピューターはファームウェア更新時にサードパーティの地図アプリ「MapFan」を追加採用したほどだ。

Windows Phone 8.1 Updateの標準地図アプリで表示した日本地図。残念ながら実用に耐えるものではなかった

「MADOSMA Q501A」でも引き続き「MapFan」はプリインストールされているが、Windows 10 Mobileの標準地図アプリ「マップ」なら、心配はいらないかもしれない。Microsoftの検索サイト「bing」の地図が採用され、地図情報は比較にならないほど充実。さらに強力なナビ機能や検索機能も利用できるようになり、実用性の高いアプリへと一気に変貌を遂げている。

Windows 10 Mobileの標準地図アプリ。検索すると、対象の「ルート案内」が可能

十分実用的な範囲で目的地までの経路を表示してくれる

航空写真による表示にも対応。実際の街の様子がつかみやすい

一部の有名都市では3D表示も。現状は米国と欧州のみで、日本を含むアジアの都市は登録されていない

地図アプリ「MapFan」もプリインストール

一方で、Q501A本体のメインメモリ容量(1GB)が少なめであるためか、動作には若干もたつきを感じる。また、高解像度ディスプレイに慣れた人にとっては、1,280×720ドットで見る地図は荒く感じるかもしれない。それでも、スマートフォンにおいて利用頻度の高い、地図アプリのクオリティアップは素直に喜びたいところ。