2015年12月にマウスコンピューターから発売されたスマートフォン「MADOSMA Q501A」は、Microsoftのモバイル向け最新OS、Windows 10 Mobileを搭載していることが特徴だ。前機種「MADOSMA Q501」で採用されていたWindows Phone 8.1 Updateは、まだまだ発展途上にあることを感じさせるOSだった。果たしてWindows Phoneの使い勝手は向上したのだろうか。前回はハードウェアやセットアップについて触れたが、今回はソフトウェア面から「MADOSMA Q501A」の特徴を探っていきたい。

Windows 10 Mobile搭載スマートフォン「MADOSMA Q501A」

Windows Phoneの顔、タイル表示をカスタマイズする

Windows Phoneの顔といえば、タイル表示だ。Windows 8から導入された、四角のアイコンをピン留めしていくというスタート画面は、Windows 10 Mobileでも健在で、カスタマイズの幅も広がっている。従来は、壁紙として設定した画像はタイルの中に表示され、仕切りとなるタイルの隙間は背景色で埋められていた。Windows 10 Mobileでは、壁紙が背景全体に現れ、そのうえに透過タイルを表示するようになった。タイルの透過率も変更可能だ。

Windows 10 Mobileのスタート画面。全画面表示の壁紙の上に乗った透過タイルが特徴的

こちらはWindows Phone 8.1 Updateのスタート画面。Windows 10 Mobileに比べるとシンプルに見える

設定画面から、背景や表示スタイル、タイルの透明度を調整可能

PC版のWindows 10同様、タイルの大きさは小、中、横長の3パターンから選べる。「ライブタイル」に対応したアプリであれば、タイル上から最新通知をチェック可能だ。タイルを長押ししてタイル同士を重ねれば、フォルダーが作れる。フォルダーを開いたときの表示でも、タイルの大きさ変更に対応している。フォルダーも大きさを変えられるが、小サイズのフォルダーでは最大4つのアプリを格納できる。

タイルの大きさをいろいろと変えて配置を変更してみたところ

フォルダー化したタイルをタッチすると中身が見られる。こちらはオフィスアプリを入れた小フォルダー

標準のロック画面は、Windows 10で見慣れた青いウィンドウマークの画像。Facebookアプリをインストールすれば、ロック画面にFacebookアルバム内の写真を表示できる。また、Twitterアプリをインストールすると、タイムライン、DM、リプライの通知がロック画面上で確認可能となる。

標準のロック画面。PC版のWindows 10ユーザーであれば一度は目にしたであろう、あのロゴだ

ロック画面にFacebookアルバム内の写真なども表示可能

Windows 10 Mobileの操作を助ける3つのボタン

Windows 10 Mobileの操作は、タッチのほか、本体下部の「戻る」キー、「ホーム」キー、「検索」キーという3つのボタンを使う。戻るキーは、手順を1つ戻すほか、長押し時でタスクマネージャーを起動。タスクマネージャーに表示されたアプリを下にスワイプすれば、そのアプリを終了できる。

ホームキーは、スタート画面を表示するほかに、長押しで片手操作モードに。画面全体が液晶ディスプレイの中央から下にスライドし、指が届きやすくなる。

検索キーは、Windowsのパーソナルアシスタント「Cortana」を呼び出す。音声やテキスト入力で、ニュース、天気、リマインダーなどにアクセス可能。検索キーの長押しで、音声認識の開始だ。

Windows 10 Mobileの主要ボタンは、「戻る」キー、「ホーム」キー、「検索」キーの3つ

戻るキーを長押しすれば、タスクマネージャーが起動

ホームキーの長押しでは、片手操作モードに

検索キーを長押しすると、「Cortana」の音声認識が始まる